はじめてERPを導入する企業向けの初期導入キット(Track A)と、他システムからの乗り換え用リプレイス移行キット(Track R)。 マスタ立ち上げ・期首残高移行・カットオーバー手順を、整合性チェック内蔵のテンプレ+ガイドで用意します。
現行の基幹システム(ERP/会計/販売/生産管理)があるかどうかで、使うキットが分かれます。
判断に迷うケース(例:「会計ソフトだけあり、販売・在庫はExcel」)は Track R(会計の期首残高移行が発生)を軸に、立ち上げ部分は Track A を併用します。
キットの中核は、記入するだけの Excel ブック。28枚のシートが ERPNext の各マスタ(品目・仕入先・得意先・倉庫・部品表・勘定科目 …)に1:1で対応し、列見出しはそのまま ERPNext の取込項目です。埋めて保存したら、ERPNext.JP の「データインポート」機能でそのまま取り込み——手打ちの再入力はありません。
実際のブック=全28シート(品目・品目グループ・仕入先・得意先・倉庫・部品表・単位・価格表・勘定科目・部署・支払条件 …)。見本の値はすべて匿名サンプルです。
記入テンプレには「入れた瞬間に検証が走る」列が組み込まれています。埋めていくだけで、取り込み前に不整合を潰せます。
| 必須 | 項目 | 入力例(匿名) | 整合性検証 |
|---|---|---|---|
| 必須 | 品目コード | ITM-0001 | 一意・重複なし |
| 必須 | 在庫単位(UOM) | kg | UOMマスタに存在 |
| 必須 | 在庫評価方法 | 移動平均 | 品目間で不一致 |
| 任意 | 品目グループ | 原材料 | グループに存在 |
| 必須 | 標準原価 | 1,200 | 未入力(評価に必要) |
※ ✕ 行は取り込み前に検出。「在庫評価方法は品目ごとに変えられない」等の不可逆ルールに触れる入力を、記入段階で止めます。
| 突合対象 | 現行(旧) | ERPNext(新) | 許容差異 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 試算表(勘定別借貸) | 45,320,000 | 45,320,000 | 0円(完全一致) | 一致 |
| 売掛(取引先別) | 8,110,500 | 8,110,500 | 請求書合計で0円 | 一致 |
| 在庫評価額(品目別) | 12,004,900 | 12,003,140 | 丸め差・方法差のみ | 許容内(要説明) |
| 買掛(取引先別) | 6,240,000 | 6,180,000 | 請求書合計で0円 | 差異あり |
※ すべての差異に説明必須(「まるめ差」か「方法差」かを記録)。負のコントロール(わざと1件ずらして検知されるか)で照合が効いていることを確認します。
| 現行の項目 | ERPNext の項目 | 変換ルール | 検証 |
|---|---|---|---|
| 取引先コード | Customer / Supplier | 売/買で分岐 | 対応づけ済 |
| 勘定科目 | Account(勘定コード) | 科目対応表で1:1 | 未対応 2件 |
| 税区分 | Tax Template | 10%/8%/対象外 | 対応づけ済 |
基本方針は「止めずに置き換える」。業務を止めないため一度には切り替えず、新を正・旧を副に下げて入れ替えます。
※ go-live 後も一定期間はロールバック可能な状態(バックアップ+切戻し手順)を保持します。停止は「判断」であって既定路線ではありません。
乗り換えで本当に戻せないのは、次の5つ。これらは必ずリハーサル環境で試算表を突合してから本番で実行します。
※ それ以外(マッピング・テンプレ記入・検証環境への投入)は submit / クローズ / 採番の前なら何度でもやり直せます。だからリハーサルを恐れず回します。ERPNext の最終挙動は稼働中の実環境で確認します。
ERPNext.JP / 合同会社MY HATCH — スタートキット抜粋プレビュー(貴社内でのご検討用)。実際のキットは御社仕様に合わせて構成します。