ERPNextで解決する在庫管理の悩み
ERPNext.JPの在庫管理機能を、全体像から特徴、成功事例まで整理して解説します。

ERPNext.JP、在庫管理で何ができるの?
はじめに
現代の在庫管理は、販売チャネルの多様化とともにますます複雑化しています。
ECサイト・POS・卸販売など複数の流通ルートに対応しながら、
商品の入れ替わり、消費期限、ロットやバリエーションの管理まで、
現場の負担は増える一方です。
一方で、
- スタッフの入れ替わりが多い
- 日本語に不慣れな海外スタッフも混在する
といった人員体制の課題も重なり、従来の属人的なExcel管理では、
「在庫が合わない」「棚卸に時間がかかる」「数字が現場と経理で食い違う」といった限界を迎えてしまいます。
そこでご紹介したいのが ERPNext.JP です。

ERPNextは多様性の国インドで生まれ、現在ではドイツやアメリカをはじめ世界中で利用されているオープンソースERPです。
- Excelライクな画面
- シンプルで直感的な操作性
💡誰でもすぐに使いこなせる!にこだわったERPです。
さらに、ユーザーインターフェースはワンクリックで世界70言語に切り替え可能。
ベトナム語・中国語・英語・インドネシア語など、多国籍スタッフが混在する職場でも安心して利用できます。
そして、ERPNext.JPは、
破格の月額 5万円~ (~10ユーザ) という低価格で利用できます。
それでは――
「ERPNext.JPの在庫管理で何ができるのか?」
具体的に見ていきましょう。
ERPNext.JPとは?
ERPNext.JPは、誕生から15年以上、世界中で30,000社以上に導入されてきたERP「ERPNext」を
日本仕様にカスタマイズした統合業務システムです。
販売・会計・人事・製造、そして在庫管理まで、
✅ 一般的なERPと同等以上の機能を標準で装備し、
✅追加料金なし
で利用できます。
ほんの一例を、大きく3つの領域に分けて紹介させて頂きますと;
🔷コア業務
- 見積から入金までを一気通貫で管理(販売プロセスを自動化)
- 在庫をリアルタイムで把握(倉庫別・ロケーション別・バーコード対応)
- 製造現場を見える化(BOM・工単・進捗を一元管理)
- 営業活動を記録・分析(見込み客・フォロー履歴・パイプライン管理)
- 柔軟に変えられるワークフロー(承認ルート・会計処理・在庫移動を自動連動)
- 会計処理を効率化(自動仕訳・消費税対応・財務諸表出力)
- 人事と給与をまとめて管理(勤怠・給与計算・人事台帳)
- プロジェクトを進捗管理(タスク・工数・原価を見える化)
- 経営指標を瞬時に可視化(ダッシュボードでリアルタイム表示)
🔶現場で喜ばれる系
- Excel感覚で操作可能(インライン編集・複数行表示に対応)
- モバイルやバーコードで即入力(入出庫・承認を現場で処理)
- 70言語以上に切替可能(外国人スタッフもすぐ即戦力化)
- 必要な情報だけを見せる権限管理(部門・倉庫・帳票単位で制御)
- タスクを割り当てて進捗共有(担当・状況・コメントを一画面で)
- 自動でアラート通知(納期遅れ・在庫不足を事前に警告)
- 発注点を設定するだけで自動購買(欠品リスクを未然に防止)
- グループ全体を統合管理(複数会社・拠点を並行運営)
🔷 安心して使える非機能
- 必要に応じて拡張可能(カスタムAppで機能追加、本体改変不要)
- 操作履歴をすべて記録(誰がいつ何をしたかを追跡可能)
- 外部連携も簡単(API・Webhook標準対応)
- 簡単にバックアップ・復元(DBスナップショットやbenchコマンドで対応)
- 小規模から大規模まで対応(数人から数百人規模までスケーラブル)
などと、痒い所まで手が行き届いた機能が標準装備されているのが凄いところ!
ERPNext.JPの在庫管理の特徴
では、ERPNext.JPの在庫管理で何ができるのか。
ここでは代表的な3つの特徴をご紹介します。
🔹 複数販売チャネルとリアルタイム在庫管理

楽天・AmazonなどのECサイト、直販、卸売りなどの複数チャネルが当たり前の現代。
1つのチャネルであればExcelでも管理できますが、複数を同時に扱うと在庫管理は途端に複雑になります。
ERPNext.JPなら、
✅ API・Webhookを標準搭載しており、外部ECとの在庫数をシームレスに自動連携。
💡複数の販売チャネルと在庫をリアルタイムで同期できます。
さらに
✅ 同じ品番の色・サイズ違いや消費期限付き商品も標準で管理可能。
💡自動アラートと組み合わせれば、消費期限が近い商品の価格を自動調整することもできます。
「売れたのに在庫がない」「仕入れたのに反映が遅れる」「気づけば消費期限切れだった」――
こうした混乱を未然に防ぎます。
🔹 倉庫・ロケーション・棚単位 /ピッキング作業の効率化

📚 柔軟な在庫の管理粒度
在庫の管理粒度は会社や商品によって異なります。
ERPNext.JPは
✅ 倉庫・ロケーション・棚単位に加え、
✅ 同一製品のサイズ・色違いのバリエーションや消費期限
といった要素まで柔軟に管理可能です。
もちろん、より大まかな単位での管理にも対応できます。
🚚 出庫作業の効率化
また、出庫作業の効率化は導入企業が特に評価するポイントです。
販売情報から自動生成されたピッキングリストを出力。
製品に付されたQR/バーコード(棚札・ロットNo・シリアルNoなど)を読み取れば、
💡出荷予定と現物の一致確認・出荷入力・宅急便伝票の出力までを自動化できます。
ピッキングリストには在庫場所も記載されるため、素早く正確にピッキングが可能。
バーコード確認により誤配送を防ぎ、帳票出力機能とあわせて現場業務を大幅に効率化します。
🔹 欠品ゼロを目指す発注点管理
欠品は販売機会の損失を招き、過剰在庫は資金繰りを圧迫します。
このバランスを現場任せにするのは限界があります。
ERPNext.JPでは、在庫が一定数を下回ると自動で購買依頼を作成。
さらにBOMを活用した所要量計算により、見込受注数をもとにした発注シミュレーションが可能です。
その結果、
💡資材不足を未然に防ぎながら、欠品を回避し、最小限の在庫で効率的に業務を回す体制を実現します。
このように、ERPNext.JPの在庫管理は、
- 複数チャネルとのシームレス連動(バリエーション・消費期限対応)
- 倉庫・ロケーション別、拠点横断での在庫可視化
- 発注点管理とBOM所要量計算による欠品防止
これらを追加費用なし・月額3万円だけで利用できます。
実際の事例
ERPNext公式の事例から、在庫管理に関連する4つをご紹介します。
🛍️ 小売業 ― Elevate Luxury Retail Operations
高級小売業者 Elevate は、実店舗とオンライン店舗をまたいだ在庫管理に大きな課題を抱えていました。
- POSとECの統合:
ERPNextの販売・在庫モジュールを統合し、オンライン注文や店舗販売が即座に在庫に反映。
→ チャネル間の在庫ミスマッチを解消。 - バリエーション管理:
色やサイズなどの商品バリエーションをアイテムバリアント機能で整理。
→ 棚卸精度を改善。重複登録や誤管理を削減。 - 返品・ロジスティクス連携:
返品処理や配送管理を一元化し、倉庫業務と販売管理の手戻りを削減。
✨ 結果:棚卸誤差が減少し、顧客に正確な納期回答が可能に。
🛒 小売業 ― Chewy's ERPNext Success Story
米国の小売業 Chewy, Inc. は、急成長によって在庫の不整合や出荷遅延が発生していました。
- 在庫と受注のリアルタイム同期:
EC注文・店舗販売・卸売りをすべてリアルタイムで在庫と連動。 → 出荷待ちや二重予約を防止。 - CRMと購買データの統合:
顧客データと購買履歴をCRMに統合
→ 需要予測をもとに補充・発注を最適化。 - 財務統合:
販売・購買データが即座に会計に反映され、月次締めのスピードが向上。
✨ 結果:出荷精度とスピードが改善し、顧客満足度が向上。
🏭 製造業 ― Shimnit India Private Limited
インドの製造大手 Shimnit India は、複数拠点での資材管理や在庫精度不足が生産効率を下げていました。
- 製造と在庫の統合:
BOMと製造オーダーを在庫システムに直接連動させ、部品不足を事前検知。 - 在庫可視化:
倉庫・ロケーションごとの在庫残高をリアルタイムに把握。
→ 発注点管理と連動。過剰発注を防止。 - 購買・会計統合:
購買と会計を統合してコストを即座に可視化。
→ 原価管理精度が向上。
✨ 結果:資材欠品によるライン停止が減少し、リードタイムが短縮。
🧱 建材業 ― Supreme Tile
北米の建材サプライヤー Supreme Tile は、紙やメールベースの業務が属人化と誤りを招いていました。
- 注文と在庫の自動連携:
顧客ポータルやECからの注文をERPNextに取り込み
→ 在庫と即時同期。 - 発注点管理とサプライヤー連携:
在庫が閾値を下回ると購買依頼を自動作成し、仕入先連携を効率化。 - 業務自動化:
請求書処理・入出庫記録・配送伝票をERPNextで自動化。
→ 80%の手作業を削減。
✨ 結果:リード対応時間を30%短縮し、在庫回転率と納期精度が改善。
まとめ
ここまで見てきたように、
- 複数チャネルで在庫が分断される問題も、
- 倉庫・ロケーション単位の煩雑な管理も、
- 欠品や過剰在庫によるロスも、
しかも、月額3万円という手頃さで。
私たち MyHatch は、ERPNextの導入から運用まで伴走し、
日本の現場に合った形で活用できるようサポートしています。
- 「まずは小さく試してみたい」
- 「自社でも本当に回せるのか不安」
そんな方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
ERPNext.JPが、御社の成長を支える基盤になります。