kintone × ERPNext 併用ガイド — 捨てずに活かす最強の組み合わせ
kintoneを使い続けながら、ERPNextで在庫・会計・製造を統合管理。kintone+ERPNextの併用パターン3つとコスト比較をわかりやすく解説します。

kintoneは「捨てなくていい」
kintoneを導入して、現場の日報、案件管理、問い合わせ対応をアプリ化できた。 社員も慣れてきて、業務はたしかに回りやすくなった。
——でも、月末になるとこうなっていませんか?
- 在庫の数が kintoneの中だけでは合わない。結局Excelで再集計
- 請求書と受注データを 1件ずつ目視で突き合わせている
- 経理が 会計ソフトに同じ数字を手で打ち直している
- プラグインを10個以上入れて、もう誰も全体像がわからない
もしこの作業に月20〜40時間かかっているなら、年間で60万〜120万円の人件費が「データの転記」に消えている 計算です。
これは、kintoneが悪いのではありません。 kintoneが得意な仕事と、苦手な仕事がある だけです。
kintoneは現場でアプリをサッと作れる柔軟なツール。 でも「受注→出荷→請求→入金→会計」をつなげて管理するのは、ERPの仕事です。
kintoneを捨てる必要はありません。 ERPNextを「バックエンド」として加えるだけで、 今のkintoneを活かしたまま、あの月末の地獄が消えます。
すでに多くの中小企業が、この「併用」という選択肢を取り始めています。
kintoneとERPNext、何が違う?
ここを理解すると、「なぜ併用が有効か」が腹落ちします。
| kintone | ERPNext | |
|---|---|---|
| 設計思想 | 現場がアプリを自由に作る | 業務フロー全体を統合する |
| 得意な領域 | 日報、案件管理、問い合わせ、点検記録 | 受発注、在庫、会計、製造、請求 |
| データの関係 | アプリごとに独立(ルックアップで参照) | すべてのデータが1つのDBでつながっている |
| 在庫管理 | アプリで台帳は作れるが自動引落なし | 出荷すると在庫が自動で減る |
| 会計 | 外部の会計ソフトが必要 | 仕訳が自動生成される |
| MRP(製造計画) | 対応不可 | BOM展開→所要量計算→発注まで自動 |
| 料金体系 | 1,800円/ユーザー/月(スタンダード) | ERPNext.JP: 月額10万円・ユーザー無制限 |
💡 一言でまとめると: kintoneは 「現場の入口」 、ERPNextは 「バックオフィスの背骨」。 この2つを組み合わせれば、入口から出口まで一気通貫で管理できます。
3つの併用パターン

「うちの会社ならどう使える?」—— 自社に近いパターンを見つけてみてください。
パターンA:現場入力はkintone、バックオフィスはERPNext
向いている会社: 営業や現場スタッフがすでにkintoneを日常的に使っている会社
| 業務 | 使うシステム |
|---|---|
| 営業日報・訪問記録 | kintone |
| 案件の進捗管理 | kintone |
| 見積作成 → 受注登録 | ERPNext |
| 在庫確認 → 出荷指示 | ERPNext |
| 請求書発行 → 入金管理 | ERPNext |
| 会計仕訳 | ERPNext(自動生成) |
効果: 現場の使い勝手はそのまま。月末のデータ転記がゼロに。

パターンB:kintone=顧客管理、ERPNext=取引管理
向いている会社: kintoneで顧客台帳やCRMアプリを作り込んでいる会社
| 業務 | 使うシステム |
|---|---|
| 顧客マスタ・商談管理 | kintone |
| 問い合わせ対応・履歴管理 | kintone |
| 受注 → 出荷 → 請求の一気通貫 | ERPNext |
| 在庫管理・倉庫管理 | ERPNext |
| 月次決算・財務レポート | ERPNext |
効果: 営業チームがkintoneに蓄積してきた顧客データ・商談履歴を無駄にしない。
パターンC:kintone=現場管理、ERPNext=製造+MRP
向いている会社: 製造業で、kintoneで日報・品質記録・設備点検を管理している会社
| 業務 | 使うシステム |
|---|---|
| 製造日報・品質チェック | kintone |
| 設備点検記録 | kintone |
| 部品表(BOM)管理 | ERPNext |
| MRP(所要量計算)→ 発注 | ERPNext |
| 製造指示 → 工程管理 | ERPNext |
| 原価計算 | ERPNext |
効果: 現場の紙・Excel代替はkintoneに任せ、MRP・原価計算という「kintoneでは不可能な領域」をカバー。

どのパターンが合うか、30分の無料相談で一緒に考えられます
「うちはA寄りだけど、Cの要素もある」というケースも多いです。ERPNext.JPでは御社の業務に合わせた併用設計をご提案しています。
どうやってつなげる?
「2つのシステムをつなげるのは難しいのでは?」——そう思うかもしれません。
実は、kintoneもERPNextも REST API という仕組みを持っています。 簡単に言うと、お互いのデータを自動で読み書きできる窓口 です。
たとえば:
- kintoneで案件が「受注確定」になったら → ERPNextに受注伝票が自動で作成される
- ERPNextで出荷が完了したら → kintoneの案件ステータスが「出荷済」に自動更新される
- ERPNextの在庫数を → kintoneの画面にリアルタイム表示する
技術的な話はERPNext.JPにお任せください。 連携の設計・構築はERPNext.JPの導入支援に含まれています。 むしろ、kintoneとの併用はよくあるパターンなので、ゼロから設計する必要はありません。
コスト比較 — 今のまま vs 併用した場合

「kintoneだけで頑張る」のと「ERPNextを足す」のでは、 5年間でどのくらい変わるでしょうか?
| kintone単独で頑張る | kintone+ERPNext.JP | |
|---|---|---|
| kintone月額(30名) | 5.4万円 | 5.4万円 |
| 有料プラグイン | 月2〜5万円が相場 | 不要(ERPNextが担う) |
| 会計ソフト | freee/MFクラウド 月3〜5万円 | 不要(ERPNext内蔵) |
| 在庫管理ツール | 月1〜3万円 | 不要(ERPNext内蔵) |
| ERPNext.JP | — | 10万円 |
| 合計月額 | 11.4万〜18.4万円 | 15.4万円 |
| 5年間合計 | 684万〜1,104万円 | 924万円 |
⚠️ 見落としがちなコスト:「人の時間」
上の表には載っていませんが、kintone単独では会計ソフト・在庫管理・Excelの間で 月20〜40時間の手動データ転記 が発生します。
時給2,500円で計算すると、年間60万〜120万円。5年で300万〜600万円が「転記作業」に消えていることになります。
ERPNextなら、入力は1回。あとはシステムが自動でつなげます。

30名以上なら併用のほうがお得になるケースが多い
kintoneはユーザー課金(1,800円/人)、ERPNext.JPはユーザー無制限。 人数が増えるほど、ERPNext.JPの「定額」が効いてきます。 50名なら月9万円 vs 10万円でほぼ同額。100名なら月18万円 vs 10万円と差が歴然です。
将来の選択肢 — 併用から一本化へ
併用は「ゴール」ではなく「入口」です。 リスクゼロで始めて、効果を見ながら広げる。 これが一番賢いやり方です。
ステップ1: kintone+ERPNext.JP を併用開始(30日間無料トライアルあり) ↓ ステップ2: kintoneの機能を少しずつERPNextに集約(日報・CRMなど) ↓ ステップ3:(必要なら)ERPNext一本に統合 → kintone解約でさらにコスト削減
もちろん、併用のまま使い続けるのもアリ です。 現場がkintoneに慣れていて業務が回っているなら、無理に変える必要はありません。
大事なのは、「選択肢がある」 ということ。 ERPNextはオープンソースなので、ベンダーに縛られず、自分たちのペースで判断 できます。
よくある質問(FAQ)
kintoneのデータはERPNextに移行できますか?
はい。kintoneのCSVエクスポート機能とERPNextのデータインポートツールを組み合わせることで、顧客・商品・取引データの移行が可能です。ERPNext.JPの導入支援でデータ移行もサポートします。
API連携には開発費がかかりますか?
連携の設計・構築はERPNext.JPの導入支援に含まれる場合と、追加開発として対応する場合があります。まずは無料相談で御社の連携要件をお聞かせください。kintoneとの併用はよくあるパターンなので、多くのケースでスムーズに対応できます。
kintoneのスタンダードコースでないとAPI連携できませんか?
その通りです。kintoneのライトコース(1,000円/ユーザー/月)ではAPI機能が使えないため、ERPNextとの自動連携にはスタンダードコース(1,800円/ユーザー/月)が必要です。
小規模(10名程度)でも併用のメリットはありますか?
あります。在庫管理・請求・会計の自動化による「二重入力の解消」だけでも、月20時間以上の工数削減が見込めます。人件費に換算すると年間60万円以上の効果です。
導入まではどのくらいかかりますか?
併用の場合、早ければ2〜3ヶ月で本稼働に入れます。まず30日間の無料トライアルで御社のデータを使って検証し、問題がなければそのまま本番移行するのが一般的な流れです。
まずは「今の状況」を聞かせてください
ここまで読んで、少しでも「うちのことだ」と感じたなら—— その感覚は、おそらく正しいです。
kintoneで業務を回す努力をしてきた企業ほど、 ERPNextを足したときの効果は大きくなります。 すでにデジタル化の土台ができているから、次のステップがスムーズなのです。
🤝 30分の無料相談で、御社に合った併用プランをご提案します
「kintoneのどの部分を残して、何をERPNextに移すべきか?」
御社の業務内容をお聞きした上で、最適な組み合わせを一緒に考えます。
もちろん、相談後に「やっぱりやめます」でもまったく問題ありません。