発注書作成

承認済みの購入依頼から、仕入先ごとに明細を個別調整して発注書を作成する画面(サイドバー名: 発注書作成)の操作方法を解説します。

9分
最終更新: 2026年4月21日
初級
発注書Purchase Order個別編集エディタ

関連記事 多数の明細を一括で発注書化したい場合は 発注ワークベンチ を先に使います。本エディタは、ワークベンチの F11 遷移先 または 直接起動 で、1 仕入先の発注書をていねいに仕上げる ための画面です。 特殊ケースで標準の Purchase Order フォームを使う場合は 発注書の作成(標準フォーム) を参照してください。

概要

発注書作成エディタは、1 つの仕入先に対する発注書を、明細単位で個別調整しながら作成 するための専用ページです。ワークベンチでの一括作成と違い、仕入先別に単価・数量・納期を詳細に詰められるので、少量でも慎重に発注したい品目・非定型の発注で威力を発揮します。

画面URL: /app/purchase-order-editor

ワークベンチとの使い分け

画面向いているケース
発注ワークベンチMRP連動で多数の品目が一気に発生する 原材料の一括発注
本エディタ単発・小ロット、仕入先と単価を丁寧に詰めたい 個別発注
標準 PO フォーム上記 2 画面で要件を満たせない特殊ケース

この画面でできること

やること概要
仕入先の選択発注対象の 1 仕入先を指定
承認済み依頼の取り込み選択した仕入先に紐づく購入依頼(未消化PR)を明細へ一括追加
品目マスタから追加F2 で品目マスタから検索して明細に追加
Excel 貼付Excel で作成した明細表を一括貼付
単価・税率・納期の個別調整明細ごとに値を上書き
過去購買履歴の参照明細選択で過去の購買実績・相場レンジを参照
発注書の確定下書き保存後、承認依頼→印刷→メール送付まで

画面構成

本画面は 縦 1 列のセクション構成 で、上から順に以下が配置されます。

1. 発注書ヘッダ(上部)

発注書全体のメタ情報を入力します。折りたたみ可能なセクションです。

発注書ヘッダと明細セクション

項目内容必須
仕入先発注先を選択。選択するとその仕入先に紐づく未消化PRが読み込まれる
先方担当者仕入先側の担当者(メール送付の宛先候補になる)
自社担当者自社側の担当者(ログインユーザーがデフォルト)
件名発注書の件名(例: 「4月定期発注」)
自社発注番号任意の発注番号(空欄なら PO 名が使われる)
発注日本日がデフォルト
希望納期標準は発注日 +7 日
支払条件支払条件テンプレートから選択
納品先倉庫入荷先倉庫
価格表価格表を指定すると単価の自動引当に使われる
通貨JPY がデフォルト

2. 明細セクション

購入依頼フィルタ

「購入依頼」入力欄で品目コードを入力すると、仕入先の未消化PRから該当品目だけに絞り込めます。

明細追加の5つの方法

  1. 選択した依頼を明細へ追加: 購入依頼候補から選んで一括追加
  2. 品目マスタから検索(F2): 品目マスタから複数選択で一括追加
  3. Excel貼付: Excel で準備した明細を貼付(次の列順: 品目コード / 数量 / 単価 / 希望納期 / 備考)
  4. 一括: 定期テンプレートなどから一括投入
  5. +空行を追加(F2): 1 行ずつ手動追加

F2 で開く品目マスタ検索モーダル

明細テーブルの列

内容
選択チェックボックス(一括操作用)
#行番号
品目コード品目マスタのコード(* 必須)
品名自動補完
単位自動補完
数量 / 単価発注数量と単価(直接編集可)
金額数量 × 単価の自動計算
税率消費税テンプレート(10%/8%/0%)
納期 / 倉庫品目ごとの希望納期と入荷先倉庫
備考自由記入

3. コンテキスト(右下)

明細行を選択すると、過去の購買履歴や相場レンジ、在庫情報 が参照エリアに表示されます。単価の妥当性確認や、同じ仕入先との過去取引の振り返りに使います。

4. 合計表示(最下部)

画面下部に常時表示される帯:

  • 未保存の変更あり(編集中の未確定フラグ)
  • 小計 / 送料 / 値引 / 按分 / 金額比
  • 合計金額支払予定日(支払条件から自動計算、例: 2026-05-20(30日後)
  • 下書き / 確定 のステータス
  • 印刷 / メール ボタン

5. 画面右上のボタン

ボタン動作
一時保存下書きとして保存(発注書は未確定)
関連画面へ承認ハブ・ワークベンチ等へ遷移
ツール補助機能メニュー
発注書を確定下書きから提出し、発注書を確定(印刷・メール送付が可能になる)

操作手順

ケース A: ワークベンチ(F11)から遷移してきた場合

  1. 選択した明細が自動的に本エディタに読み込まれる
  2. 仕入先ごとに自動分割されている(分割ルール依存)
  3. 単価・納期・備考を必要に応じて修正
  4. 「一時保存」 で下書き保存
  5. 内容確認後 「発注書を確定」
  6. 承認フローが設定されている場合は承認者に通知
  7. 承認後、印刷 / メール で仕入先へ送付

ケース B: エディタから直接起動する場合

  1. サイドバーの 「発注書作成」 をクリック、または /app/purchase-order-editor に直接アクセス
  2. 仕入先 を選択 → 画面上部に未消化PRが読み込まれる
  3. 明細を追加:
    • 未消化PRから選択 → 「選択した依頼を明細へ追加」
    • 品目マスタから選択 → F2 または 「品目マスタから検索」
    • Excel で準備した明細 → 「Excel貼付」
  4. 数量・単価・税率・納期を確認
  5. 「一時保存」 で下書き保存
  6. 内容確認後 「発注書を確定」

キーボードショートカット

キー操作
F2品目ピッカー(品目マスタ検索モーダル、複数選択で一括追加)
F3一括単価設定(選択行、または全行に同じ単価を適用)
F4行削除(10秒以内は Undo 可)
F8 / Ctrl+S一時保存(下書き)
F10印刷プレビュー
F11メール作成・送信
Ctrl+Enter発注書を確定
Tab次のセル/次の入力項目に移動
Enter明細行の編集を確定
Escモーダルを閉じる

F3 の一括単価設定、F4 の Undo、Ctrl+Enter の一撃確定を覚えると、明細が多い発注書でもマウス操作なしで仕上げられます。


税率テンプレート

日本国内の標準的な税率が選択肢として用意されています。

税率適用
10%標準税率
8%軽減税率(飲食料品等)
0%非課税

明細ごとに税率を個別変更できます。


入力の自動補助

  • 単価の自動引当: 価格表を指定すると、品目追加時に単価が自動入力されます
  • 過去実績の参照: コンテキスト領域で直近の購買単価レンジを確認できます
  • 支払予定日: 支払条件(例: 「30日後」)から自動計算されます
  • 納品先倉庫のデフォルト: ヘッダの倉庫を明細ごとに継承(個別上書き可)

Tips

  • 1発注書 = 1仕入先: 複数の仕入先にまたがる発注は、別のエディタセッションとして個別に作成します。ワークベンチ側の「分割ルール」で自動分割するのが効率的です
  • 下書き保存はこまめに: 画面下部の「未保存の変更あり」バッジが出ているうちは、ブラウザを閉じると編集が失われる場合があります。「一時保存」 をこまめに
  • 価格表の活用: 仕入先ごとに価格表を設定しておくと、単価入力の手間が激減します
  • コンテキストで単価チェック: 明細選択時に右ペインの過去購買単価を確認し、相場からずれた単価を見逃さないようにします
  • Excel 貼付の整形: 既存の発注書 Excel フォーマットから列を 品目コード / 数量 / 単価 / 希望納期 / 備考 の順で並べれば、直接貼付で明細が自動生成されます
  • 件名の活用: 「4月定期発注」のような件名を付けておくと、後で 購入依頼明細(全社一覧) 等から検索・紐付けがしやすくなります

よくあるトラブル

「先に下書きを保存してください」と出る

印刷メール ボタンは、下書き保存または確定後でないと使えません。先に 「一時保存」 をクリックしてください。

「仕入先を選択してください」と出る

明細追加や各種操作は仕入先の選択が前提です。ヘッダの 仕入先 を先に入力してください。

未消化PRが左側に表示されない

仕入先に紐づく購入依頼がまだないか、承認が通っていない可能性があります。承認ハブ を確認してください。


次のステップ

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