購買ワークベンチ(発注管理)

不足品目の確認から発注書の作成・メール送信・入荷フォローアップまで、購買業務を1画面で完結できるワークベンチの操作方法を解説します。

5分

概要

購買ワークベンチは、不足品目の発注業務を 1つの画面 で完結するための専用ページです。

MRP(資材所要量計画)や製造指図から検出された不足品目を一覧で確認し、カートに入れて購買依頼を作成、そのまま発注書を作成してメール送信するところまで、画面を切り替えることなく作業を進められます。

画面URL: /app/purchase-workbench

購買ワークベンチ画面

この画面でできること

やること概要
不足品目の確認MRPや製造指図から検出された不足品目を一覧表示
カートに追加複数の不足品目をまとめて買い物カゴに入れる
購買依頼の作成カート内の品目から購買依頼を一括作成
発注書の作成承認済みの購買依頼から発注書をワンクリックで作成
注文メールの送信発注書を仕入先にメール送信(下書きプレビュー付き)
入荷状況の確認発注済みの品目がいつ届くか、遅れていないかを追跡

これまでの作業との違い

今まで(手作業)これから(購買ワークベンチ)
MRP結果をExcelに転記し、仕入先ごとに発注書を手作業で作成不足品目をカートに入れて ボタン1つで発注書を自動作成
発注書をPDF印刷し、メールに添付して手動送信画面上から メール下書きを自動作成 して一括送信
発注後の入荷状況をPOを1件ずつ開いて確認3つのタブ(未発注・発注済み・入荷完了)で一覧管理
同じ品目を別の人が知らずに二重発注重複チェック が自動で働き、警告表示
仕入先からの回答日をメモやExcelで管理発注書ごとに 仕入先回答日を記録 し、遅延を自動判定

画面構成

3つのタブ

画面上部のタブで、発注のライフサイクルに沿って表示を切り替えます。

タブ内容
📋 未発注承認済みでまだ発注書が作成されていない品目
📦 発注済み発注書を作成済みで、入荷待ちの品目
入荷完了入荷が完了した品目

フィルタバー(上部)

一覧を絞り込むためのフィルタが用意されています。

フィルタ説明
仕入先特定の仕入先の品目のみ表示
納入先入庫先の倉庫で絞り込み
希望日期間指定(From〜To)
品目コード品目名・コードで検索
購入依頼No購入依頼の管理番号で検索
発注書No発注書の管理番号で検索
品目グループ品目の分類で絞り込み
依頼者購入依頼を作った人で絞り込み
発注済みを含むチェックすると発注済みの品目も表示
重複のみ重複の疑いがある品目だけ表示
急ぎのみ希望日が過ぎている品目だけ表示
仕入先未設定まだ仕入先が決まっていない品目だけ表示
単価未設定単価が入っていない品目だけ表示

サマリバー

フィルタの下に、現在表示中のデータの集計が表示されます。

表示項目意味
件数一覧に表示されている品目の件数
合計数量全品目の数量合計
仕入先未設定仕入先がまだ決まっていない件数(黄色表示)
重複疑い二重発注の疑いがある件数(赤表示)
入荷完了入荷が完了した件数
遅延納期に遅れがある件数(赤表示)

データテーブル(中央)

各品目について、2段に分けて情報が表示されます。

1段目(主要情報):

内容
品目コード品目の識別コード
注文数必要な数量
依頼者購買依頼を作成した人
承認者購買依頼を承認した人
希望日いつまでに必要か
仕入先発注先の仕入先
単価品目の単価
合計金額数量 × 単価
発注日発注書を作成した日
受入入荷状況(未入荷 / 一部入荷 / 入荷完了)
アラート遅延・未送信などの警告
ステータス現在の処理状態
購入依頼No元になった購入依頼の番号

2段目(補足情報): 品名、単位、依頼日、承認日、参照元、価格の出典、支払条件、納入予定日、備考など

右ペイン(詳細パネル)

一覧で品目を選択すると、画面右側に詳細情報が表示されます。

セクション内容
品目情報品目コード、名前、グループ、単位
価格比較基準単価、直近の購入単価、差額・変動率
在庫情報現在庫、予約済、発注中、推定在庫、安全在庫
購入履歴直近5件の発注実績(仕入先、単価、数量)
仕入先候補過去の取引実績から仕入先を自動推薦
入荷情報発注済みの場合、入荷状況の詳細
不足原因なぜこの品目が不足しているのか(MRPの分析結果)

品目詳細表示


主な操作

1. 不足品目をカートに追加する

MRPや製造指図から検出された不足品目を、買い物カゴのようにカートに入れます。

操作手順:

  1. MRP結果画面や製造指図画面で対象の品目を選択
  2. カートに追加」ボタンをクリック
  3. 数量・倉庫・希望日を確認
  4. カートに追加されると、ボタンが「✓ カート済」に変わる

カートは一時的なメモではなく、購買依頼(Draft状態)として保存されるため、ブラウザを閉じても内容が消えることはありません。

2. カートの内容を確認・編集する

画面URL: /app/pr-cart

購買カート画面

カート画面では、追加した品目の確認・編集ができます。

操作説明
数量変更カート内品目の注文数量を変更
削除カートから品目を削除
仕入先変更品目の仕入先を変更
倉庫変更入庫先の倉庫を変更
統合同じ品目の重複行をまとめる

画面下部には、合計数量・見積金額が集計表示されます。

3. カートから購買依頼を作成する

カートの内容を確認したら、正式な購買依頼に変換します。

  1. カート画面で内容を最終確認
  2. 購買依頼を作成」ボタンをクリック
  3. 購買依頼(Material Request)が作成される
  4. 承認ワークフローが設定されている場合は、承認者に自動通知される

4. 発注書を作成する

承認済みの購買依頼から発注書を作成します。

操作手順:

  1. 購買ワークベンチの「未発注」タブを開く
  2. 対象の品目にチェックを入れる(複数選択可)
  3. 画面下部の「発注書を作成」ボタンをクリック
  4. プレビュー画面で仕入先・品目・単価・合計を確認
  5. 問題なければ「作成」をクリック

発注書作成プレビュー

便利な機能:

  • 分割ルール: 仕入先別・倉庫別・納期別に発注書を自動分割
  • 単価の候補表示: 品目ごとに、直近の購入実績や価格マスタから単価候補を表示。選択するだけで単価を設定
  • 過去日の自動調整: 希望日が今日より前の場合、発注書の納期を自動的に今日に繰り上げ
  • 二重発注チェック: すでに発注書が作られている品目がある場合は警告を表示

5. 注文メールを送信する(下書きプレビュー付き)

作成した発注書を仕入先にメールで送信します。すぐに送信するのではなく、まず 下書きが自動作成 されるので、内容を確認してから送信できます。

操作手順:

  1. 「発注済み」タブを開く
  2. 送信したいPOにチェックを入れる
  3. メール下書き作成」ボタンをクリック
  4. 件名・宛先・本文・添付PDFが自動で作られる
  5. 下書き一覧で内容を確認
  6. 問題なければ「送信」をクリック

自動作成されるメールの内容:

  • 宛先: 仕入先の連絡先から自動取得
  • 件名: 発注書送付: PO-XXXX-XXXXX
  • 本文: 挨拶文、発注書番号、発注日、品目一覧テーブル、合計金額
  • 添付: 発注書のPDF

メール下書きプレビュー

送信後は発注書に「送信済み」のマークが付くため、送信漏れを防げます。

6. 仕入先の回答日を記録する

発注後、仕入先から届いた回答日を記録して、遅延を管理します。

操作手順:

  1. 「発注済み」タブで対象のPOを選択
  2. 納入予定日」の入力欄に仕入先の回答日を入力
  3. メモがあれば「備考」に入力
  4. 「保存」をクリック

回答日が希望日より遅い場合は、自動的に「遅延」バッジが表示されます。遅延のあるPOだけを絞り込むフィルタも用意されています。

7. 入荷状況を確認する

「発注済み」タブで、各発注書の入荷状況を確認できます。

表示意味
未入荷まだ入荷されていない
一部入荷(60%)一部が入荷された(括弧内は入荷率)
入荷完了全数量が入荷された

発注済みタブの入荷状況

入荷完了した品目は「入荷完了」タブに自動的に移動します。

8. ワークベンチ上で情報を修正する

購買依頼に記載された仕入先や納期を、わざわざ元の画面に戻ることなく、ワークベンチ上から直接修正できます。

修正できる項目操作方法
仕入先一覧表の仕入先セルを直接クリックして変更
希望日詳細パネルから変更
倉庫詳細パネルから変更
単価単価セルの横にあるアイコンから候補一覧を表示して選択

9. 保留・差戻しをする

すぐに発注できない品目は、保留や差戻しの操作ができます。

  • 保留: 対象の品目にチェックを入れ、「保留」ボタンをクリック。保留理由を入力
  • 差戻し: 「差戻し」ボタンをクリック。差戻し理由を入力(必須)。依頼者に通知される

10. 見積依頼を作成する

単価が不明な品目は、仕入先への見積依頼(RFQ)を作成できます。

  1. 対象の品目にチェックを入れる
  2. 見積依頼を作成」ボタンをクリック
  3. 見積依頼(Request for Quotation)が自動作成される

不足の原因表示

各品目には、なぜ不足しているのかの理由がラベルで表示されます。

ラベル意味
受注不足確定受注に対して在庫が足りない
内示不足内示(見込み注文)に対して在庫が足りない
製造消費不足製造で使う材料に対して在庫が足りない
部品需要不足BOM展開で発生した部品の不足
安全在庫割れ安全在庫の基準を下回っている
材料不足製造指図の材料引当で不足が発生

重複チェックのしくみ

同じ品目を複数回発注してしまうのを防ぐため、2段階の重複チェックが自動で行われます。

チェック1(高精度): 同じMRPの不足情報に紐づく品目が複数ある場合、重複として検出します。

チェック2(幅広く): チェック1で見つからなかった場合、同じ会社・同じ品目コードの組み合わせで重複の可能性を検出します。

重複が検出された品目は赤いバッジで表示されます。サマリバーの「重複疑い」をクリックすると、重複品目だけに絞り込めます。

重複チェック表示


調達ステータス一覧

品目の処理状況は、色分けされたバッジで一目でわかります。

ステータス表示意味
⚪ 未着手Noneまだ手配していない
🟡 カート中In Cartカートに追加済み
🟠 申請中Requested購買依頼として申請中
🔵 承認済Approved承認ワークフロー通過
🟣 発注済Ordered発注書作成済み
✅ 入荷済Received入荷が完了
⏸️ 保留Hold一時的に保留中
↩️ 差戻しReturned依頼者に差し戻された
❌ 取消Cancelledキャンセル済み

Tips

  • カートの内容は消えない: カートはブラウザのメモリではなく、サーバーに保存されています。ブラウザを閉じても、翌日開いても内容はそのまま残ります
  • 二重発注を自動で防止: 他のユーザーが同じ品目をカートに入れている場合は警告が表示されるため、重複に気づくことができます
  • 一括操作が便利: 複数の品目にチェックを入れて、まとめてカート追加・発注書作成・メール送信ができます
  • メール送信は下書き確認付き: 発注メールはいきなり送信されず、まず下書きが作られます。内容を確認してから送信できるので安心です
  • 送信漏れが一目でわかる: 「発注済み」タブで、まだメールを送っていないPOは「未送信」のバッジが表示されます
  • 仕入先を自動で推薦: 仕入先が未設定の品目は、過去の購入実績から最安値の仕入先を自動で候補表示します
  • 遅延はすぐにわかる: 仕入先の回答日が希望日より遅い場合は赤い「遅延」バッジが付きます。フィルタで「遅延」だけに絞り込むことも可能です
  • フォローアップメモ: 発注書にメモを追加できます。仕入先との電話のやり取りなどを記録しておくと、後から経緯を確認できます
  • デモモード: URLに ?demo=1 を付けると、サンプルデータで画面の動きを確認できます

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