MCPサーバー連携(AIアシスタント連携)
ERPNext を MCP サーバーとして公開し、Claude などの対応 AI アシスタントから、安全な認証(OAuth)を通じて自社の ERPNext を操作できるようにする機能です。仕組み・セキュリティ・有効化の流れを解説します。

補足 本機能は標準では無効の上級者向けオプションです。サーバー構成(認証・公開設定)を伴うため、有効化は管理者または MY HATCH の導入支援のもとで行うことを推奨します。
MCPサーバー連携でできること
MCP(Model Context Protocol)サーバー連携は、ERPNext を AI アシスタントから操作できる「窓口」として公開する機能です。Claude などの対応 AI アシスタントが、安全な認証を通じて自社の ERPNext を参照・操作できます。
- AI アシスタントに自然言語で依頼して、ERPNext のデータを参照・集計してもらう(例:「先月の売上を取引先別に集計して」)
- AI アシスタントに伝票の下書き作成などを依頼する(例:「この内容で見積を作成して」)
- 連携は OAuth による認証で保護され、許可した範囲(スコープ)でのみ動作する
- 公開する/しないは**任意(オプトイン)**で、必要なときだけ有効にできる

仕組み
AI アシスタント(MCP クライアント)と ERPNext は、次の流れで安全につながります。
- AI アシスタントが ERPNext の MCP サーバーに接続を要求する
- OAuth の認可画面が開き、利用者がログインして連携を許可する
- 許可されると AI アシスタントにアクセストークンが渡される
- AI アシスタントは、許可された範囲(スコープ)のツールを呼び出して ERPNext を操作する
- ERPNext 側は、専用のサービスユーザーの権限の範囲内で処理を実行する
このように、AI アシスタントは ERPNext のパスワードを直接扱わず、OAuth トークンと権限の範囲を通じてのみ動作します。
セキュリティ
AI が自社データへアクセスする機能のため、安全性を前提に設計されています。
| 仕組み | 内容 |
|---|---|
| OAuth 認証 | 接続には OAuth の認可が必須。パスワードを AI に渡さず、トークンで接続します |
| スコープ(権限範囲) | 「参照のみ」「作成」「社内提出まで」など、許可する操作の範囲を限定できます |
| 専用サービスユーザー | 連携は専用ユーザーの権限で動作し、最小権限のロールを割り当てます |
| オプトイン公開 | 標準では無効。必要なときだけ有効化し、不要なら公開しません |
外部への提出など影響の大きい操作は、既定の範囲から外して運用できます。どこまで AI に許可するかは、導入時に方針を決めて設定します。
有効化の流れ(管理者向け)
有効化はサーバー構成を伴うため、管理者または MY HATCH の導入支援のもとで行います。おおまかな流れは次のとおりです。
ステップ 1: 専用サービスユーザーを用意する
連携専用のユーザーを作成し、最小権限のロールと API キーを割り当てます。
ステップ 2: MCP サーバー(アダプタ)を有効化する
接続情報を設定し、MCP サーバーを起動します。再起動後も動き続けるようサービスとして常駐させます。
ステップ 3: 外部公開と認証エンドポイントを設定する
HTTPS で接続できるよう公開設定を行い、OAuth の認可・メタデータのエンドポイントを有効にします。
ステップ 4: AI アシスタント側から接続する
利用する AI アシスタントに ERPNext の MCP サーバーを登録し、OAuth で接続を許可します。以降は、許可した範囲で AI から ERPNext を操作できます。
活用のヒント
- まず「参照のみ」から始める:最初は参照スコープだけで運用し、集計や検索を任せると安全に効果を試せます。慣れてから作成系の範囲を広げます。
- 用途を絞って許可する:すべてを許可せず、よく使う操作(見積作成・在庫照会など)に範囲を絞ると、想定外の操作を防げます。
- 接続状況を定期的に見直す:使っていない接続は解除し、必要な接続だけを残すと安全です。
よくある質問
Q: MCPサーバー連携を有効にすると、誰でも ERPNext を操作できてしまいますか?
いいえ。接続には OAuth の認可が必要で、許可した利用者・許可した範囲(スコープ)でのみ動作します。標準では機能自体が無効です。
Q: AI アシスタントに ERPNext のパスワードを教える必要がありますか?
ありません。AI アシスタントは OAuth で発行されるトークンを通じて接続します。パスワードを直接渡すことはありません。
Q: どの AI アシスタントから使えますか?
MCP(Model Context Protocol)に対応した AI アシスタント(Claude など)から利用できます。
Q: AI に「できること」を制限できますか?
できます。スコープ(参照のみ/作成/社内提出まで など)で操作範囲を限定し、影響の大きい操作は許可から外せます。
Q: 自分で有効化できますか?
サーバーの公開設定や認証の構成を伴うため、管理者または MY HATCH の導入支援のもとでの有効化を推奨します。標準では無効のため、使わない場合はそのままで問題ありません。