月次・年次締め処理
ERPNextで月次締め(Period Closing Voucher)と年次決算を行う手順を解説します

月次・年次締め処理とは
会計期間の締め処理は、一定期間の収益・費用を集計し、利益剰余金に振り替える作業です。ERPNextでは 「期間締め伝票(Period Closing Voucher)」 を使って行います。
画面URL: /app/period-closing-voucher

月次締め処理
ステップ 1: 期間締め伝票を作成
- 検索バーに
期間締め伝票と入力 - 「+ 追加」 をクリック
ステップ 2: 情報を入力
| 項目名 | 説明 | 必須 |
|---|---|---|
| 会社 | 対象の会社 | ✅ |
| 転記日 | 締め日(月末日) | ✅ |
| 取引日以降 | 対象期間の開始日 | ✅ |
| 残高振替先 | 利益剰余金の勘定科目 | ✅ |
ステップ 3: 提出
「提出」 をクリックすると:
- 対象期間の損益科目(収益・費用)の残高が算出
- 純損益が 残高振替先 勘定に振り替えられる振替仕訳が自動作成
会計期間のロック
月次締めが完了した期間は、誤った仕訳が入らないようロックできます。
ステップ 1: 会計期間を作成
- 検索バーに
会計期間と入力 - 「+ 追加」 をクリック
ステップ 2: 情報を入力
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| 期間名 | 例: 2026年1月 |
| 開始日 | 2026-01-01 |
| 終了日 | 2026-01-31 |
| クローズ | チェックを入れると、この期間への新規仕訳を禁止 |
年次決算
年度末の決算処理:
ステップ 1: 月次締めの完了を確認
12ヶ月分の月次締めが すべて完了していることを確認します。
ステップ 2: 決算整理仕訳
以下の仕訳を手動で入力します:
- 減価償却費 の計上
- 引当金 の計上
- 棚卸差額 の調整(必要な場合)
ステップ 3: 年度締め伝票
- 期間締め伝票を新規作成
- 開始日: 会計年度の最初の日
- 転記日: 会計年度の最終日
- 提出
ステップ 4: 会計年度のクローズ
- 検索バーに
会計年度と入力 - 前年度の会計年度を開く
- 「クローズ」 にチェックを入れて保存
財務レポートの確認
締め処理後、以下のレポートで結果を確認します:
| レポート名 | 確認内容 |
|---|---|
| 損益計算書 | 期間の収益・費用・利益 |
| 貸借対照表 | 期末時点の資産・負債・資本 |
| 試算表 | 各勘定科目の残高一覧 |
| 総勘定元帳 | 個別科目の取引明細 |
検索バーにレポート名を入力して確認できます。
よくある質問
Q: 期間締め伝票を提出すると何が起こりますか?
対象期間の損益科目(収益・費用)の残高が算出され、純損益を 残高振替先 勘定に振り替える振替仕訳が自動作成されます。これにより損益科目の残高が締められます。
Q: 残高振替先にはどの勘定科目を指定しますか?
通常は利益剰余金の勘定科目を指定します。算出された純損益がこの勘定に振り替えられます。
Q: 会計期間のロックと期間締め伝票は何が違いますか?
期間締め伝票は損益を振り替える会計処理です。会計期間のロック(クローズ)は、対象期間への新規仕訳を禁止して誤った記帳を防ぐ機能で、目的が異なります。締め完了後にロックを設定するのが一般的です。
Q: 年次決算ではどのような準備が必要ですか?
12ヶ月分の月次締めがすべて完了していることを確認し、減価償却費や引当金、必要に応じて棚卸差額などの決算整理仕訳を手動で入力します。その上で会計年度を対象とした期間締め伝票を作成します。
Q: 締め処理後に結果を確認できるレポートはありますか?
損益計算書、貸借対照表、試算表、総勘定元帳で確認できます。検索バーにレポート名を入力して表示します。
次のステップ
経理セクションの全手順を学びました。次は別のロール向けマニュアルに進みましょう。