会計ソフト連携(対応ソフトと連携方式)
ERPNext で確定した仕訳を、MoneyForward・freee・弥生会計など日本の主要会計ソフトへ連携する仕組みの全体像です。API型(自動連携)とファイル取込型(CSV)の2方式と、対応ソフト・連携体験を整理します。

関連記事 MoneyForward の具体的な導入手順は MoneyForward連携(導入と連携の流れ)、接続後の画面操作は MoneyForward 連携Hub を参照してください。
会計ソフト連携でできること
ERPNext で確定した請求書・仕訳を、お使いの会計ソフトへ連携できます。会計ソフトへの二重入力をなくし、ERPNext を業務の入口、会計ソフトを決算・申告の基盤として役割分担できます。
連携は、ERPNext 側で作る**1つの「中立的な仕訳」**を、会計ソフトごとの形式へ変換して渡す仕組みです。そのため、会計ソフトを変えても ERPNext 側の運用は基本的に同じです。
連携方式は2タイプ
対応する会計ソフトは、連携のしかたで大きく2タイプに分かれます。
| 区分 | 代表的なソフト | 連携方式 | 連携体験 |
|---|---|---|---|
| API型クラウド | MoneyForward(対応済)/ freee | OAuth2 + REST API でリアルタイムに自動送信(push) | ◎ 自動 |
| ファイル取込型 | 弥生会計/勘定奉行/PCA/会計王 | ベンダー固有の CSV(例:「弥生インポート形式」)を生成 → 顧客が会計ソフトへ取込 | ○ 半自動 |
API型クラウド(MoneyForward・freee)
クラウド会計ソフトとは、OAuth2 による認証でつなぎ、REST API でリアルタイムに仕訳を自動送信します。ERPNext で請求書を提出すると、そのまま会計ソフトに仕訳が作られます。手作業のファイル受け渡しが不要な、もっとも自動化された方式です。
- MoneyForward:導入手順・画面操作のガイドが用意されています(MoneyForward連携)。
- freee:同じく OAuth2 + REST API による自動連携に対応しています。
ファイル取込型(弥生会計・奉行・PCA・会計王 など)
デスクトップ系の会計ソフトは、汎用的な書込 API を持たないものが多いため、各ソフトが定める取込用 CSV を ERPNext 側で生成し、それを会計ソフトのインポート機能で取り込む方式です。
- 例として弥生会計では、ERPNext が**「弥生インポート形式」の CSV**を出力し、弥生会計側の「仕訳日記帳 → ファイル → インポート」で取り込みます。
- ファイルの受け渡しが入るため半自動ですが、既存のデスクトップ会計をそのまま活かせます。
どちらの方式を選ぶか
- クラウド会計(MoneyForward・freee)をお使いの場合 → API型。設定後は提出と同時に自動連携でき、運用がもっとも軽くなります。
- デスクトップ会計(弥生・奉行 など)をお使いの場合 → ファイル取込型。会計ソフトを変えずに、ERPNext からの仕訳取り込みを自動生成された CSV で行えます。
いずれの方式でも、ERPNext 側で整えるのは勘定科目・税区分のマッピング(ERPNext の科目を会計ソフトの科目へ対応づける作業)です。ここが各社共通の準備ポイントになります。
便利な点
- 二重入力をなくす:販売・購買から生まれる仕訳を会計ソフトへ手入力し直す必要がなくなります。
- 会計ソフトを乗り換えても運用は同じ:ERPNext 側の操作は共通で、連携先の違いは変換部分が吸収します。
- 既存の会計資産を活かせる:デスクトップ会計でも、取込型 CSV で連携できます。
- 送信状況を追える:API型では送信キューと連携ログで、いつ・何を送ったかを確認できます。
よくある質問
Q: MoneyForward 以外の会計ソフトにも連携できますか?
はい。クラウド会計の freee には API 型で、弥生会計・奉行・PCA・会計王などのデスクトップ会計にはファイル取込型(CSV)で連携できます。
Q: API型とファイル取込型の違いは何ですか?
API型は会計ソフトへリアルタイムで自動送信します。ファイル取込型は ERPNext が取込用の CSV を生成し、それを会計ソフト側で取り込みます。自動化の度合いが異なります。
Q: どの方式でも事前にマッピングは必要ですか?
はい。ERPNext の勘定科目・税区分を、連携先の会計ソフトの科目・税区分へ対応づけるマッピングが共通の準備になります。
Q: 弥生会計へはどうやって取り込みますか?
ERPNext が「弥生インポート形式」の CSV を出力します。これを弥生会計の「仕訳日記帳 → ファイル → インポート」から取り込みます。
Q: まず何から始めればよいですか?
お使いの会計ソフトがクラウド型かデスクトップ型かを確認し、クラウド型なら API 型の接続設定、デスクトップ型なら CSV 取込の準備に進みます。MoneyForward をお使いの場合は MoneyForward連携(導入と連携の流れ) が出発点です。
次のステップ
- MoneyForward の導入と連携の流れ → MoneyForward連携(導入と連携の流れ)
- MoneyForward 接続後の画面操作 → MoneyForward 連携Hub
- 経理業務全体の入口 → 経理ワークベンチ