工程別仕掛品評価

工程ごとの仕掛品(WIP)残高を「期首・投入・払出・期末」のフローで評価する画面です。数量・金額の両面でバランス検算(期首+投入=払出+期末)を自動チェックします。

7分
最終更新: 2026年6月2日
中級
月次原価仕掛品工程別評価WIP検算

関連記事 この画面は 原価計算ワークベンチ で計算した結果を、工程ごとに評価するための画面です。 数量・金額のバランス NG を仕訳前に解消したいときは 検算・差額レビュー、工程をまたいだ原価の流れを見たいときは 工程別原価転がし可視化 を参照してください。

この画面でできること

工程別仕掛品評価は、各工程に滞留している仕掛品(WIP)が、1 か月でどう動いたかを「期首・投入・払出・期末」の流れで評価する画面です。

  • 工程×型番ごとに、数量の動き(期首数量・投入数量・払出数量・期末数量)を一覧します
  • 同じく金額の動き(期首金額・投入金額・払出金額・期末金額)を一覧します
  • 各行で「期首+投入=払出+期末」が成立しているか(数量・原価のバランス検算)を ✓/✗ で表示します
  • 同じデータを原価要素(材料費 DM・労務費 DL・経費 OH)別に分解した「要素別」ビューでも確認できます

画面URL: /app/costing-wip-summary(要素別ビューは /app/costing-wip-element

工程別仕掛品評価画面

誰が何のために使うか

担当主な使い方
原価管理担当工程ごとの仕掛品の流れと、数量・金額のバランス検算を確認する
経理担当期末仕掛品金額が妥当か、検算 ✗ が残っていないかを確認する
生産管理各工程にどれだけの仕掛品が投入され、次工程へ払い出されたかを把握する

画面の全体像

この画面は、原価計算ワークベンチで選んだ対象期間に対して開きます。期間が選ばれていない場合は「期間が指定されていません。ワークベンチから選択してください。」と表示されるため、先に 原価計算ワークベンチ で対象月を選んでから開いてください。

サマリーテーブルの列(数量・金額)

1 行が「ひとつの工程 × ひとつの型番(完成品)」を表します。

列グループ内容
区分工程仕掛品が滞留する工程(WIP)の名称・コード
区分型番その仕掛品が完成する完成品(最終品)の型番・コード
数量期首数量月初に工程に残っていた仕掛品数量
数量投入数量当月この工程に投入された数量
数量払出数量当月この工程から次工程・完成へ払い出した数量
数量期末数量月末に工程に残った仕掛品数量
金額期首金額/投入金額/払出金額/期末金額上記と同じ流れを金額で表示
検算検算数量バランス・原価バランスの ✓/✗

最下段の合計行に、すべての工程×型番を合算した数量・金額が表示されます。

検算(バランスチェック)の見方

各行の「検算」列には、2 つのチェック結果が並びます。

表示意味
✓(緑)バランス成立(期首+投入 = 払出+期末)
✗(赤)バランス不成立。数量または金額の流れに不整合がある
  • 左側のマークが数量バランス、右側が原価(金額)バランスを表します
  • ✗ が出ている行は、投入・払出の記録漏れや、期首残高の不一致が疑われます。仕訳に落とす前に 検算・差額レビュー で原因を確認してください

要素別ビュー(材料費・労務費・経費の内訳)

同じ工程×型番のデータを、原価要素ごとに分解して確認できるのが「要素別」ビューです。

画面URL: /app/costing-wip-element

各工程×型番の 1 ブロックが、3 つの原価要素の行に展開されます。

原価要素表示内容
DM材料費 (DM)直接材料費(Direct Material)
DL労務費 (DL)直接労務費(Direct Labor)
OH経費 (OH)経費・間接費(Overhead)

要素ごとに「期首残高・当期投入・当期払出・期末残高」が表示されるため、たとえば「期末仕掛金額が増えたのは材料費が原因か、労務費が原因か」といった内訳の切り分けができます。

サマリービュー(合計ベース)で全体像をつかみ、特定の工程×型番で原因を深掘りしたいときに要素別ビューへ切り替える、という使い分けが便利です。


基本的な操作

1. 対象月を選んで開く

原価計算ワークベンチ で対象月を選び、本画面を開きます。選択中の期間バッジが上部に表示されます。

2. 工程ごとの流れを確認する

工程×型番ごとに、数量・金額が「期首 → 投入 → 払出 → 期末」と流れているかを確認します。期末残高が極端に大きい工程は、滞留や払出漏れの可能性があります。

3. 検算 ✗ を洗い出す

検算列に ✗ がある行を優先的に確認します。数量側の ✗ は実績入力の漏れ、金額側の ✗ は原価配分の不整合が典型です。

4. 要素別で内訳を深掘りする

検算 ✗ や、金額が想定と違う行があれば、要素別ビューへ切り替えて DM/DL/OH のどれが原因かを確認します。


活用のヒント

  • 期末金額の妥当性チェックに:期末金額の合計が、翌月の期首 WIP として繰り越される金額になります(期首仕掛品入力 参照)。締める前にこの合計を確認しておくと、月またぎのズレを防げます。
  • 検算 ✗ は締めのブロッカー:検算に異常があると原価計算ワークベンチでの締め(Close)ができません。✗ を残さないことが月次確定の前提です。
  • 要素別は原因切り分け用:合計では分からない「どの原価要素が動いたか」を要素別ビューで特定できます。

よくある質問

Q: 検算が ✗ のままです。どうすればいいですか?

数量側の ✗ は投入・払出の実績入力漏れ、金額側の ✗ は原価配分の不整合が多いです。検算・差額レビュー でエラーコードと対象を確認し、原因の記録を修正してから再計算してください。

Q: 期末数量がマイナスになっています

払出数量が期首+投入を上回っている可能性があります。払出実績の二重計上や、期首残高の不足が疑われます。要素別ビューと併せて確認してください。

Q: サマリーと要素別で合計が合っているか不安です

要素別ビューの DM+DL+OH を足し合わせると、サマリービューの金額に一致するのが正常です。一致しない場合は再計算を試してください。

Q: データがありませんと表示されます

その期間の原価計算がまだ実行されていない可能性があります。先に 原価計算ワークベンチ で計算を実行してください。


次のステップ

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