生産提案ダッシュボード(Production Dashboard)

在庫・需要・設備キャパを自動分析し「今日、何を・いくつ作るべきか」をナビゲートする生産提案画面の操作マニュアルです。

5分

こんな悩みありませんか?

  • 朝の生産計画に 30分以上 かかるのに、結局カンと経験頼み
  • 「在庫切れで欠品」と「作りすぎて廃棄」が 同時に起きる
  • 発酵室のキャパを超えた計画を立ててしまい、現場が混乱する
  • どの品目を優先すべきか の判断基準が属人化していて、担当者不在時に困る

生産提案ダッシュボードは、在庫・需要予測・設備キャパ・消費期限 を自動で統合分析し、「作るべき / 様子見 / 作らない」の明確な判断をナビゲートします。

画面URL: /app/production-dashboard

生産提案ダッシュボード


画面構成

判断サマリーバー(最上部固定)

画面最上部に固定表示され、今日の全体像を一瞬で把握 できます。

サマリーバー

表示項目説明
提案総数本日の生産提案の合計数量
要対応アクションが必要な品目数(🔴 作るべき + 🟡 様子見)
期限近消費期限が3日以内に迫っている在庫のある品目数
発酵室ゲージ発酵室の使用率をパーセンテージとゲージバーでリアルタイム表示

サマリーバー右端には 「🔄 更新」 ボタンと 「🚀 一括発行」 ボタンが配置されています。

ボトルネック帯(条件付き表示)

提案量が 発酵室キャパ(13,104パック) を超過する場合、赤色の警告帯で超過率と主因品目が表示されます。「どの品目が負荷の主因か」が一目で分かるため、数量調整の判断が即座に行えます。

ボトルネック警告帯

フィルタバー

フィルタ説明
要対応のみ🔴作るべき + 🟡様子見 + 🔵在庫消化の品目だけを表示(デフォルト)
提案あり生産数量の提案がある品目のみ
期限近3日以内に消費期限を迎える在庫がある品目のみ
全品目問題なし品目も含めて全品目を表示

メイン表(品目一覧)

各品目が1行で表示され、以下の情報を横一列で比較できます。

説明
#(優先順位)システムが自動算出した対応優先度。1位は赤、2位はオレンジ、3位は青のバッジ
品目名品目名とコード。⚡緊急 / 🕐期限近のアラートバッジ付き
現在庫現在の製品在庫。仕掛(WIP)がある場合は WIP +数量 を併記
需要3日今後3日間の合計需要。🔮バッジがある場合はAI予測(Prophet)由来の割合を表示
カバー現在庫で何日分カバーできるかをバッジで表示(赤=1日以下、黄=不足、灰=OK)
提案数システム提案の生産数量。直接編集可能(後述)
今日の理由「なぜ作る/作らないか」を1行で要約
利益/影響利益ランク(利A/利B)と欠品影響度(欠高)のバッジ
ステータス🔴作るべき / 🟡様子見 / 🔵在庫消化優先 / ⚪作らない

右ドロワー(品目詳細・根拠表示)

メイン表の品目行をクリックすると、右側にドロワーが展開され、提案の根拠データ を確認できます。

右ドロワー展開

セクション内容
メッセージ「目標3日に対して実カバー1日」「LT前に不足→緊急対応必要」など判断の要約
マスタ情報目標カバー日数、リードタイム、賞味期限、最低残存日数
提案ロジック提案数と「提案後のカバー日数」
日別需要今後8日間の確定需要 / 見込需要 / 合計を日次テーブルで表示
在庫ロットロットごとの数量・賞味期限・使用期限。期限切れロットは赤色ハイライト
仕掛中(WIP)進行中Work Orderの数量と完了予定日
日次シミュレーション在庫の日次推移を「D+0, D+1, D+2...」でシミュレーション。❌不足日が明確

4つの判断ステータス

ステータスアイコン判断基準
作るべき🔴カバー日数が目標を下回り、生産が必要
様子見🟡カバーがギリギリ。今日は生産不要だが要監視
在庫消化優先🔵カバーは足りているが期限近在庫あり。先に出荷消化を推奨
作らない目標カバー日数を十分に達成。生産不要

判断は 在庫 × 需要予測 × 仕掛 × リードタイム × 消費期限 の5つの変数から自動算出されます。


主な操作

1. 品目の根拠確認(ドロワー展開)

操作手順:

  1. メイン表の品目行をクリック
  2. 右ドロワーが展開され、日別需要・在庫ロット・シミュレーションが表示される
  3. メッセージ欄で「なぜこの判断なのか」を確認
  4. 再度同じ行をクリック、またはESCキーでドロワーを閉じる

2. 提案数量の手動調整(インライン編集)

システム提案の数量は、担当者の判断で その場で変更 できます。

操作手順:

  1. メイン表の「提案数」列の入力フィールドをクリック
  2. 数量を直接編集
  3. 変更されたセルは 黄色のハイライト で表示される

インライン編集

過去の補正履歴がある品目には 📊 +15% (360) のような 補正レコメンド が表示されます。これは過去の担当者の判断傾向を学習した推奨値です。

3. 生産指示の個別作成

ドロワー内から 1品目ずつ 生産指示(Work Order)を作成できます。

操作手順:

  1. 品目行をクリックしてドロワーを展開
  2. ドロワー最下部の 「✅ 生産指示を作成」 ボタンをクリック
  3. 確認ダイアログで数量を確認・調整
  4. 「作成する」 をクリック

生産指示作成ダイアログ

作成されたWork Orderは 製造指図一覧(Work Order List) で確認・手配できます。

4. 一括発行(バッチ生産指示作成)

複数品目の生産指示を ワンクリックで一括作成 する機能です。

操作手順:

  1. 対象品目のチェックボックスにチェックを入れる(省略時は提案ありの全品目が対象)
  2. サマリーバー右端の 「🚀 一括発行」 ボタンをクリック
  3. 確認ダイアログで品目・数量の一覧を確認
  4. 「はい」 で一括作成が実行される

一括発行確認ダイアログ

処理内容:

  • 各品目のデフォルトBOMを自動取得し、Draft状態のWork Orderを作成・提出
  • 手動調整した数量がある場合はその値が採用される
  • 補正履歴(元の提案数 vs 実際の発行数)がバックグラウンドで自動保存される
  • 成功/エラーの結果が件数で表示される

5. テーマ切替(ダーク/ライト)

サマリーバーの 🌙/☀️ ボタン でダークモードとライトモードを切り替えられます。設定はブラウザに保存され、次回以降も維持されます。


発酵室キャパシティ管理

納豆製造における最大のボトルネックである 発酵室の物理キャパシティ を、リアルタイムに可視化・管理します。

項目内容
総キャパシティ13,104パック(3室 × 13カート × 14段 × 24パック)
現在使用量計算進行中Work Order(FG品目、未完了分)の合計から概算
ゲージ色分け緑=余裕あり / 黄=70%以上 / 赤=90%以上(超過時)
超過時の表示ボトルネック帯に超過率と主因品目を表示

提案数量を手動調整すると、ゲージに即座に反映されるため、「この量を作ると設備が足りるか」を発行前にシミュレーション できます。


経営判断支援機能

利益ランク × 欠品影響度トリアージ

生産能力や材料が不足し 全品目を作りきれない 場合に、「どれを優先すべきか」の高度な判断を支援します。

バッジ意味
利A利益率の高い上位品目
利B利益率が中位の品目
欠高欠品した場合に取引先への影響が大きい品目

利Aかつ欠高の品目は 最優先で生産すべき と判断できます。

AI需要予測(Prophet)連携

需要の一部がProphet(時系列AI予測)由来の場合、🔮バッジ で予測由来の割合が表示されます(例: 🔮35%)。予測精度を踏まえた判断が可能です。

補正学習レコメンド

過去にシステム提案を担当者が修正した履歴を学習し、「📊 前回までの傾向では+15%が推奨」のようなレコメンドが提案数の下に表示されます。属人的な判断のナレッジが蓄積 される仕組みです。


「生産提案」から「製造指図一覧」への連携

生産提案ダッシュボードで作成した生産指示は、製造指図一覧(Work Order List) に連携されます。

生産提案ダッシュボード           製造指図一覧
┌──────────────────┐          ┌──────────────────┐
│ 何を・いくつ作るか │  → WO →  │ 材料引当・設備割当 │
│ を判断・発行       │          │ で現場Ready化     │
└──────────────────┘          └──────────────────┘
   経営・計画 の視点              工場長・手配 の視点

この2段構えにより、計画層(需要×供給の判断)実行層(リソース×材料の段取り) が明確に分離され、中小企業でも高度な分業とシームレスな情報連携を両立できます。


Tips

  • 朝イチ5分の判断会議: サマリーバーとフィルタで「要対応のみ」を表示 → 発酵室ゲージを確認 → 一括発行、の流れで朝会が5分で完結します
  • 問題なし品目の折りたたみ: 「要対応のみ」フィルタ時、問題なし品目は折りたたまれてノイズになりません。必要時は「問題なし品目を表示」トグルで展開可能です
  • ESCキー: ドロワーが開いている状態でESCキーを押すと、即座に閉じることができます
  • デモモード: URLに ?demo を付けるとデモデータで画面を体験できます(現場データに影響しません)

もっと詳しく知りたいですか?

操作方法でお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください。ERPNext導入の専門家が直接サポートします。