製造指図一覧

生産提案から作成された製造指図を「現場がすぐ動ける状態」に変換する、材料引当・設備割当・進捗管理の操作マニュアルです。

5分

こんな悩みありませんか?

  • 生産指示を出したのに、いざ作業開始で材料が足りないことに気づく
  • 設備の割当が属人的で、担当者がいないと段取りが分からない
  • どの指図が遅延しているか把握できず、優先すべき異常案件が埋もれている
  • 計画変更が入ったとき、関連する帳票を一つずつ手動で消していく手間が大きい

製造指図一覧は、生産提案ダッシュボード で作成された指図を受け取り、材料の引当・設備の割当をワンクリックで完了し、「現場がすぐ動ける指示」に仕上げるカスタムページです。

画面URL: /app/work-order-list

製造指図一覧画面


画面の全体像

画面は左右 2 エリア構成です。

エリア役割
左側:指図リスト登録済みの製造指図を一覧表示。絞り込み・並び替え・選択操作を行います
右側:指図詳細選択中の指図の基本情報、材料の充足状況、工程の進捗などを表示

左リストの上部にはサマリーバーがあり、状態別の指図数や、期限超過・材料不足の件数を即座に確認できます。


左側:指図リスト

絞り込み条件

条件内容
品目製造品目のコードまたは品目名で検索
計画開始日期間(開始日〜終了日)を指定
状態下書き/未着手/作業中/完了
材料状態材料が揃っているかで絞り込み

サマリーバー

指図リストの上部に、状態ごとの集計が表示されます。クリックで即座に絞り込めるため、管理者は「異常案件だけ」を瞬時に浮き彫りにできます。

サマリーバー

表示内容
下書き未発行の指図数
未着手発行済み・作業未開始の指図数
作業中作業が始まっている指図数
完了すべての工程が終わった指図数
期限超過納期を過ぎた未完了の指図数(クリックで絞り込み)
材料不足必要材料が足りない指図数(クリックで絞り込み)

右側:指図詳細

指図を選ぶと、以下の情報が表示されます。

ヘッダー情報

  • 品目コード/品目名
  • 計画数量
  • 状態バッジ(色分け表示)
  • 推奨アクション(次にすべき操作の案内)

主要指標(KPI)

  • 計画日/納期
  • 進捗率
  • 完了数量/計画数量

指図の状態(ライフサイクル)

製造指図は、以下の 4 つの状態を順にたどります。

下書き → 未着手 → 作業中 → 完了
状態内容
下書き材料や工程を設定中の状態(まだ発行されていない)
未着手発行済みで、現場での作業がまだ始まっていない状態
作業中工程カードや実績入力で、一部でも実績が記録された状態
完了すべての工程・数量の作業が終わった状態

手戻りゼロを実現する「下書き」4 段階判定

「下書き」状態の指図を、「まだ発行してはいけないのか、もう発行できるのか」までシステムが自動判定します。これにより、「いざ着手しようとしたら準備が不足していた」という致命的な手戻りを防止できます。

下書き 4 段階判定

下書きの種類条件意味
準備完了材料 OK + 工程 OK✅ 発行可能。現場に流して OK
材料のみ準備済み材料 OK、工程未設定工程の設備割当待ち
工程のみ準備済み工程 OK、材料未引当材料の引当待ち
未準備どちらも未完了材料引当も工程割当もこれから

主な操作

1. 材料パネル(在庫充足の自動チェック)

右側の「材料」セクションで、各材料が足りているかをシステムが自動表示します。

項目内容
品目コード必要材料の品目コード
必要数量部品構成表(BOM)から算出された必要量
引当数量使用予定として確保している数量
在庫数量現在の倉庫在庫
状態アイコン✅ 足りている/⚠️ 一部不足/❌ 不足

不足がある場合は 購買ワークベンチ の購買カートと連携し、材料手配に遷移できます。

2. 工程パネル(進捗のリアルタイム追跡)

「工程」セクションでは、各工程の進捗をリアルタイムで確認できます。

項目内容
工程名部品構成表に登録された工程
設備割り当て済みの設備
計画時間標準の作業時間(分)
完了数量実績として記録された数量
タイムラインガントチャート風のミニ表示で稼働時間帯を表示

3. 一括材料引当 ── 部品構成表展開と在庫突合を数秒で

複数の指図の材料をまとめて自動引当できます。従来なら何十分もかかる部品構成表の展開 → 在庫突合の作業をワンクリックで完了します。

操作手順:

  1. 対象の指図にチェックを入れる(複数選択可)
  2. **「一括引当」**ボタンをクリック
  3. 結果(成功/一部引当/エラー)が表示される

一括操作ボタン

処理内容:

  • 各指図の必要材料について、利用可能な在庫から自動で引当
  • 在庫が足りない場合は、引当できる分だけ引き当てます(一部引当)

4. 一括設備割当 ── 空き設備をワンクリックで配置

複数の指図の工程に、標準設備をまとめて割り当てます。

操作手順:

  1. 対象の指図にチェックを入れる
  2. **「一括設備割当」**ボタンをクリック
  3. 各工程の設備種別に応じて、最初に見つかった稼働中の設備が自動で割り当てられる

5. 指図を発行する

下書き状態の指図を、正式に現場へ発行する操作です。

操作手順:

  1. 下書き状態の指図を選択(「準備完了」になっていることを確認)
  2. **「発行」**ボタンをクリック
  3. 確認ダイアログで**「はい」**を選択

補足:

  • 発行できるのは下書き状態のみです
  • 発行すると、工程計画の設備割当が指図に反映され、工程カードが自動作成されます

6. 安全な取り消し・キャンセル(連動削除)

計画変更が入った場合、関連する書類を安全にまとめて取消・削除できます。通常は「実績が入ると消せない」のが ERP の常識ですが、本システムでは条件を満たす範囲で安全に連動処理が可能です。

キャンセル確認ダイアログ

キャンセル処理の順序:

  1. 確定済みの在庫仕訳が存在する場合はブロック(先にその在庫仕訳を処理する必要があります)
  2. 工程カードの時間記録を削除
  3. 工程カードをキャンセル&削除
  4. 工程計画を削除
  5. 製造指図をキャンセル&削除

取り消しの条件:

  • 関連する在庫仕訳が未確定(未提出)であること
  • 対象の書類が特定できること

7. 指図を削除する

  1. 下書きまたはキャンセル済みの指図を選択
  2. **「削除」**ボタンをクリック
  3. 関連する工程計画も同時に削除される

注意: 在庫仕訳や工程カードがすでに存在する指図は削除できません。

8. 関連画面への移動

指図詳細画面から、以下の画面へ移動できます。

遷移先内容
実績入力画面現場での作業実績入力
工程カード一覧この指図に紐づく工程カードの一覧
設備スケジューラガントチャートで設備の稼働状況を確認

生産提案からの一気通貫フロー

生産提案ダッシュボード と製造指図一覧は、計画から実行までを 2 段階でカバーする統合的な製造マネジメントフローです。

ステップ画面担当操作内容
1. 判断生産提案ダッシュボード経営・計画需要×在庫×キャパから「何を・いくつ作るか」を判断 → 一括発行
2. 手配製造指図一覧工場長・手配材料引当 + 設備割当で「現場 Ready」に仕上げる
3. 実行実績入力画面現場作業実績を入力
4. 監視製造指図一覧管理者サマリーバーで進捗監視。期限超過・材料不足を即時に絞り込み

活用のヒント

  • 期限超過の絞り込み:サマリーバーの「期限超過」をクリックすると、納期を過ぎた指図だけを表示できます
  • 材料不足の絞り込み:「材料不足」をクリックで、材料が足りない指図を一覧できます
  • 色分けで一目把握:状態に応じてバッジが色分けされるので、進捗が一目でわかります
    • 下書き = グレー、未着手 = 青、作業中 = オレンジ、完了 = 緑
  • 「準備完了」を確認するクセをつける:指図を発行する前に「準備完了」になっているかを確認する習慣をつけると、現場の手戻りがゼロになります
  • 一括操作の組み合わせ:「一括引当 → 一括設備割当 → 発行」の 3 ステップを連続実行すれば、大量の指図が数分で発行可能な状態になります

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操作方法でお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください。ERPNext導入の専門家が直接サポートします。