トレーサビリティ(コミット履歴・トレースグラフ)

ロット番号や容器番号を起点に、仕入先・原材料・仕掛品・完成品・出荷先までのつながりをグラフで可視化する画面です。順方向・逆方向の追跡と、各工程の作業記録(コミット履歴)の確認を行います。

8分
最終更新: 2026年6月2日
中級
トレーサビリティ追跡ロット容器コミット履歴出荷

関連記事 現品タグの紐付けは 現物紐付け、ロット・容器の基本は ロット管理と容器管理 を参照してください。 工程の進捗確認は 製造指図の基本(Work Order) を参照してください。

この画面でできること

トレーサビリティグラフは、1 つのロットや容器を起点に、原材料の仕入から完成品の出荷までの「つながり」をネットワーク図で可視化する画面です。

  • ロット番号(Lot No)または容器番号(Container No)を起点に検索します
  • 起点から順方向(後工程へ)/逆方向(前工程へ)/双方向にたどります
  • 仕入先・材料・仕掛品(WIP)・完成品・出荷先を色分けしたグラフで表示します
  • ノードをクリックして品目・数量・日付・仕入先ロットなどの詳細を確認します
  • 工程ノード(コミット)をクリックして、その工程の**作業記録(コミット履歴)**を確認します

不良が見つかったときに「どの原料ロットから来たか」「その原料はどの製品・どの出荷先に流れたか」を素早くたどれるのが、この画面の役割です。

画面URL: /app/commit-link-graph

トレーサビリティグラフ画面

誰が何のために使うか

担当主な使い方
品質保証不良品の原料ロットを逆方向にたどり、影響範囲(出荷先)を順方向に特定する
製造・生産管理完成品ロットがどの工程・どの材料から作られたかを確認する
顧客対応出荷したロットの製造履歴・原料履歴を説明できるようにする

画面の全体像

画面は左の検索サイドバーと、右のグラフ表示エリアで構成されます。

エリア役割
左:検索条件検索タイプ・検索キー・追跡方向の指定
左下:凡例ノードの色とゾーンの対応表
上部:トレースカバレッジ追跡済みノードの割合を示す進捗バー
中央:グラフ仕入先 → 材料 → WIP → 完成品 → 出荷先のゾーン別ネットワーク図
右:詳細パネル/ドロワークリックしたノードの詳細・工程の作業記録

ノードの色(凡例)

グラフのノードは、工程ゾーンごとに色分けされます。

種別
仕入先
濃紫仕入ロット
材料(Lot)
WIP(Container=仕掛品の容器)
完成品
ピンク出荷伝票
赤橙出荷先
灰(丸)Commit(工程)

このほか、追跡で選択された経路は「トレース済み」、検索の起点になったノードは「起点」として強調表示されます。


基本的な操作

1. 起点を検索する

  1. サイドバーの「検索タイプ」で Lot No(ロット番号)または Container No(容器番号)を選びます
  2. 検索キー」に対象の番号を入力します
  3. 方向」で追跡方向を選びます
  4. 検索」ボタン(または Enter)でグラフを表示します

追跡方向の意味

方向たどる向き主な用途
← 逆方向(BACKWARD)起点より前工程へこの製品が「何から」作られたかを調べる
双方向(BOTH)前後両方起点を中心に全体のつながりを見る
順方向 →(FORWARD)起点より後工程へこの材料が「どこへ」流れたかを調べる

2. グラフを読む

グラフは左から右へ、仕入先 → 材料 → WIP → 完成品 → 出荷先のゾーンで並びます。ノード間の線が「この材料からこの仕掛品ができた」というつながりを表します。起点ノードと、たどった経路上のノードが強調表示されます。

3. ノードの詳細を見る

ロット・容器などのノードをクリックすると、詳細パネルが開きます。

項目内容
Lot No/Container Noノードの識別番号
品目コード/品目名中身の品目
数量/日付/ゾーン数量・日付・工程ゾーン
仕入先ロット仕入先ロット番号・仕入先・受入日・関連する仕入伝票(PR)
ERPNext リンク対応する Batch/Container を開くリンク

4. 工程の作業記録(コミット履歴)を見る

グラフ上の Commit(工程)ノードは、ある工程で「この材料を消費してこの仕掛品を作った」という 1 回の記録を表します。クリックすると右側にドロワーが開き、その工程の基本情報(コミット ID・ジョブカードなど)や作業記録が表示されます。どの工程で何が起きたかを、つながりの中で確認できます。

5. トレースカバレッジを確認する

上部の「トレースカバレッジ」バーは、グラフ全体のうち追跡済みノードがどれだけかを示します。「全選択」で全ノードを追跡済みにしたり、「リセット」で選択を解除したりできます。追跡の網羅性を確認するのに使います。


活用のヒント

  • 不良調査は「逆 → 順」の2段階で:まず逆方向で原因の原料ロットを特定し、次にそのロットを起点に順方向で影響範囲(出荷先)を洗い出します
  • ゾーンの並びで工程位置を把握:左にあるほど上流(仕入・材料)、右にあるほど下流(完成・出荷)です
  • 詳細パネルの ERPNext リンクで原票へ:グラフで当たりを付けたら、Batch/Container の原票を開いて裏付けを取ります

よくある質問

Q: ロット番号と容器番号、どちらで検索すればよいですか?

原料・中間品はロット番号(Lot No)、現品の容器を起点にしたいときは容器番号(Container No)で検索します。検索タイプを切り替えてください。

Q: グラフが表示されません

検索キーが未入力、または対象の番号が存在しないと表示されません。「Lot No/Container No を入力して検索してください」と出ている場合は、番号を入力して再検索してください。

Q: 出荷先まで出てこないことがあります

順方向(または双方向)でたどらないと出荷先までは表示されません。影響範囲を調べるときは順方向で検索してください。


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