需要カレンダー
月間の需要・生産・売上・会計・仕入れを 5 タブで俯瞰する統合カレンダー画面(サイドバー名: 需要カレンダー)の使い方。ECセール・お歳暮等の需要イベントを自動収集し、品目グループ別の増産サジェストと生産サジェストチャートまでをカバーします。
関連記事 予測の 仕組み全体 は 需要予測(AI) を参照(本画面は §シーン1「月間の全体像を俯瞰」に相当)。 予測精度 のフィードバックは 予測精度ダッシュボード(
/app/forecast-dashboard)、 Prophet パラメータや取込元の管理は 需要予測の設定(/app/demand-intelligence-settings)。 営業全体の需要予測ラインは 営業業務フロー の §需要予測 を参照。
概要
需要カレンダーは、月間の 需要イベント・生産・売上・会計・仕入れ を 5 つのタブで俯瞰する統合ダッシュボードです。楽天スーパーSALE やお歳暮シーズン等の ECイベント を自動収集し、品目グループ別の増産サジェストを提示します。毎週最初にこの画面を開いて、月間の全体像を掴むのが推奨運用です。
画面URL: /app/demand-calendar
こんなときに使う
- 今月の EC セール・イベント がいつ・どの規模で起きるかを一望したい
- 生産量・売上・入出金 の日別推移をヒートマップで把握したい
- 品目グループ別に どれだけ増産すべきか のサジェストを受けたい
- 楽天・Amazon・Yahoo! 等の チャネル別内訳 を 1 画面で見たい
- 予測と実績の 精度差 を月末に振り返りたい(精度パネル)
5 つのタブ
| タブ | 見えるもの |
|---|---|
| 🔥 需要イベント | 楽天SALE・お歳暮・マラソン等のECイベントをカレンダーに色付きバーで表示。影響度(例: +35%)と増産サジェスト |
| 🏭 生産 | 日ごとの生産量をヒートマップで表示。忙しい日・品目ランキング |
| 📦 売上・受注 | 受注件数・金額のトレンド。ECチャネル別(楽天 / Amazon / Yahoo!)内訳 |
| 💰 会計 | 入出金のタイミングをカレンダー表示。資金繰り予定 |
| 📋 仕入れ・在庫 | 発注品の在庫ステータスと発注タイミング。賞味期限アラート |
タブ切替だけで 経営・営業・生産・経理・購買 の視点を横断できます。
需要イベントの自動収集
需要カレンダーの肝は ECイベント自動収集 機能です。ICS ハブ・LLM スクレイピング・Web Search API の 3 経路から集めた情報がカレンダーに自動反映されます。
3 つの収集方式
| 方式 | 内容 |
|---|---|
| ICS ハブ自動同期 | 外部の ICS カレンダーフィードからイベント情報を定期取込。LLM スクレイピング / Web Search API で突発セールも検知 |
| 年間定例イベント自動生成 | ボタン 1 つで楽天スーパーSALE(年 4 回)・お歳暮・マラソン(毎月)等を 1 年分まとめて自動登録 |
| 手動追加 | 「+ イベント追加」から自社イベント・地域イベントを個別登録 |
イベント追加の手順
- 需要カレンダー右上の 「+ イベント追加」 をクリック
- ダイアログで入力:
- イベント名: 例「楽天スーパーSALE」
- イベントタイプ: EC セール / 国民イベント / 自社イベント
- プラットフォーム: Rakuten / Amazon / Yahoo! 等(EC セール時)
- 開始日・終了日
- デフォルト調整率(%): 影響度(例:
35で +35%)
- 「追加」 で登録。カレンダーに色付きバーで表示
影響度(調整率)の目安
| レベル | 調整率 | 具体例 |
|---|---|---|
| 🔥 大幅増産 | +30% 以上 | 楽天スーパーSALE、お歳暮シーズン |
| 📈 増産 | +15〜29% | お歳暮・マラソン、お中元 |
| 📊 やや増産 | +5〜14% | 自社キャンペーン、ポイント倍付けデー |
| 📉 通常 | 0〜4% | 通常営業日 |
AI が改善: これらの目安は初期値です。予測精度フィードバックの仕組みにより、イベントごとの予測と実績のズレを AI が自動で学習し、次回以降の推奨影響度を自動更新 します。
主な操作
1. 朝の 3 分ルーチン(毎週月曜)
- 需要カレンダーを開く
- 🔥 需要イベント タブで今月のイベントバーを確認
- 右側の 📋 今月のサジェスト パネルで品目グループ別の増産率を確認
- 他タブ(生産・売上・会計・仕入れ)もざっと流して全体像を把握
2. 年間定例イベントの一括登録(年初)
- 「年間定例イベント生成」 ボタンをクリック
- 生成するイベントの種別を選択(楽天スーパーSALE / お歳暮 / マラソン 等)
- 1 年分のイベントが一括登録される
- 必要に応じて個別編集で自社キャンペーンを加筆
3. 突発セールへの対応
- 楽天から緊急セール通知が来た
- ICS ハブが自動検知していない場合は 「+ イベント追加」 で手動登録
- 影響度を過去実績から設定(楽天スーパーSALE と同等なら +35%)
- 生産・購買側の計画ダッシュボードに自動反映
4. 影響度を過去実績から補正する
- イベント一覧テーブルで対象イベント行をクリック
- 詳細ダイアログで 影響度(調整率) を編集
- 保存 → 関連する Prophet 予測の注入パラメータに反映
各タブの詳細
🔥 需要イベントタブ
- カレンダービュー: 月カレンダー上にイベントバーを色分け表示(プラットフォーム別)
- サジェストパネル: 品目グループ別の増産率推奨
- 精度パネル: イベント×品目グループごとの予測精度(🟢🟡🔴)
- 生産サジェストチャート: ✅ 手動設定値 と 🏭 AI 学習値の横棒比較
🏭 生産タブ
- 生産ヒートマップ: 日ごとの生産量を色濃度で可視化
- 忙しい日ランキング: Top N 日
- 品目別ランキング: 当月の生産量 Top N 品目
📦 売上・受注タブ
- 受注トレンド: 日別の件数・金額の折れ線グラフ
- チャネル内訳: 楽天 / Amazon / Yahoo! / EDI / その他の積み上げ
- 実績先ランキング: 顧客別の受注額 Top N
💰 会計タブ
- 入出金カレンダー: 予定入金・予定支払を日別に色分け表示
- 資金繰り予測: 残高推移の折れ線
📋 仕入れ・在庫タブ
- 発注カレンダー: 予定入荷を日別表示
- 在庫ステータス: 安全在庫割れ品目のアラート
- 賞味期限アラート: 期限切れ間近の品目
扱う DocType
| DocType | 用途 |
|---|---|
| Demand Event(カスタム) | 需要イベント(EC セール等) |
| Daily Forecast(カスタム) | 顧客からの内示 |
| Work Order(標準) | 生産タブの基盤 |
| Sales Order(標準) | 売上・受注タブの基盤 |
| Payment Entry / Journal Entry | 会計タブの基盤 |
| Purchase Order / Purchase Receipt | 仕入れ・在庫タブの基盤 |
連動先
| 連動先 | 役割 |
|---|---|
| 需要予測(AI) | 予測の全体像・Prophet 学習ループ |
| 予測精度ダッシュボード | イベント×品目グループの精度可視化 |
| 需要予測の設定 | Prophet パラメータ・取込元の管理 |
| 受注進捗ボード | 予測値が自動反映される計画対象画面 |
| 受注 Hub 予測モード | チャネル別需要予測の手動調整 |
ロールと権限
- Sales User: 閲覧・イベント追加
- Sales Manager: 年間定例生成・影響度編集・サジェスト更新
- System Manager: 設定系へのフル権限
設定依存
- Demand Event カスタム DocType が fixtures 済
- ICS ハブ 設定(需要予測の設定)
- Prophet Python パッケージのインストール
- LLM / Web Search API 資格情報(突発セール検知時)
Tips
- 週初めに必ず 3 分: 毎週月曜朝の 3 分確認で、その週の動きが見える
- 年初の一括登録を忘れない: 「年間定例イベント生成」を 1 月に 1 回実行しておけば、以降 1 年の主要セールは自動表示
- 色の組み合わせで判断: 需要イベント(赤系)と在庫不足(警告オレンジ)が重なる日は要警戒
- 精度が低い品目グループに注目: 赤🔴表示の品目は次回の影響度調整の対象
- サジェストは参考値: AI の学習値は叩き台。社長判断で最終調整
よくある質問
Q: 「年間定例イベント生成」を複数回実行しても大丈夫?
重複登録されないよう冪等に設計されていますが、念のため 年 1 回(年初 or 年度初め)に実行する運用を推奨します。
Q: 自社イベントも登録できますか?
はい、イベントタイプ = 自社イベント で手動追加できます。ポイント倍付け・周年セール等、自社キャンペーンの影響度も Prophet に反映できます。
Q: ICS ハブで取り込むイベントのソースは?
楽天スーパーSALE・お歳暮等の代表的な EC カレンダーフィード、および LLM スクレイピング / Web Search API による突発セール検知です。詳細設定は 需要予測の設定 を参照。
Q: 影響度を変えた後、Prophet の予測はいつ更新されますか?
EDI 予測は週次、EC 予測は日次のスケジューラで自動再計算されます。緊急時は管理者が手動実行も可能です。
Q: 会計タブの予定入金データはどこから来ますか?
Sales Invoice の支払予定(Payment Schedule)と、受注から推定される未来の入金タイミングです。実績は Payment Entry に基づきます。
次のステップ
- 予測の仕組みを理解する → 需要予測(AI)
- 精度を月末に振り返る → 予測精度ダッシュボード
- Prophet パラメータ調整 → 需要予測の設定
- 予測値を計画に反映する → 受注進捗ボード