FAX 受注(FAX-OCR ワークベンチ)

FAX で届く注文を OCR で自動読取し、信頼度に応じて確認・修正したうえで受注に変換する操作方法を解説します。取込後の横断レビューは受注 Hub で行います。

7分
最終更新: 2026年4月21日
中級
FAXOCR受注自動読取

関連記事 取込後の受注を横断レビューするには 受注 Hub の FAX モード(?mode=fax)を使用。 対面・電話での手入力は 個別受注入力、EDI は EDI 取込 を参照。 営業全体の流れは 営業業務フロー を参照してください。

この画面でできること

FAX 受注ワークベンチは、eFAX や FTP フォルダから自動取込された FAX 注文を OCR で自動読取し、目視確認のうえ受注に変換する画面です。

  • FAX の文字をシステムが自動で読み取り一覧表示
  • 読取結果に信頼度が付くので、怪しい箇所だけ確認すれば済む
  • 取引先ごとの書式を 1 回登録すれば、次回から高精度で自動読取

信頼度が高い注文は自動で承認済みになるため、担当者は信頼度が低い注文だけを重点的に確認すれば済みます。

画面URL: /app/fax-ocr-quarantine

FAX 受注ワークベンチ 一覧画面


全体の流れ

FAX が届いてから受注になるまでの流れです。

FAX 受信 → 自動読取(OCR)→ 目視確認(赤だけ)→ 承認 → 受注取込
ステップやること所要時間
FAX 自動取込eFAX や FTP フォルダから自動で取り込まれ、OCR 読取が実行される自動(約 30 秒)
一覧で確認読み取った注文が一覧に表示。要目視確認の行だけ見れば OK1〜2 分
原本と照合信頼度が低い行をクリックし、FAX 原本と読取結果を左右に並べて確認・修正必要に応じて
承認・取込「承認 → 確定」のあと「受注取込」ボタンで受注に変換10 秒

シーン 1:常連取引先からの FAX(自動承認パターン)

テンプレート登録済みの常連取引先からの FAX は、信頼度 85% 以上で自動的に承認済みとなります。担当者は一覧をさっと見るだけで済みます。

操作手順

  1. FAX 受注ワークベンチを開く
  2. 画面上部の「要確認」が 0 件であることを確認
  3. 「承認済み」の注文をチェックボックスで複数選択
  4. **F5(受注取込)**または「一括承認」でまとめて変換

自動確定・一括受注取込の操作


シーン 2:信頼度が低い FAX(照合パターン)

OCR の読取に不安がある項目は、信頼度で色分けされます。赤い行だけ FAX 原本と照合すれば大丈夫です。

信頼度の 3 段階

信頼度意味やること
80% 以上読取精度が高いそのまま承認 OK(85% 以上は自動承認)
60〜79%少し不安がある念のため FAX 原本と照合
60% 未満不正確な可能性必ず FAX 原本で確認・修正

信頼度バーの表示例

操作手順

  1. 一覧で状態が要目視確認の行をクリック
  2. 詳細画面が開く(左:FAX 原本画像、右:OCR 読取結果)
  3. 左の FAX 原本を見ながら、右側の赤い印の項目を確認
  4. 間違いがあれば入力欄をクリックして直接修正(修正箇所には編集マークが表示される)
  5. 明細行の追加・削除も可能(「+ 行を追加」ボタン)
  6. 修正完了後「修正保存」で保存
  7. 内容が正しければ「承認 → 確定」を押す

FAX 原本との照合・修正操作

詳細画面のレイアウト

詳細画面(左:FAX 原本、右:OCR 結果)

エリア内容
左側(FAX 原本画像)FAX 画像を表示。拡大・縮小・ドラッグ移動・PDF ダウンロードが可能
右側(ヘッダー情報)取引先名、注文日、納品希望日、FAX 送信元。各項目に信頼度マーク付き
右側(明細行)品目コード、品名、数量、単価、金額。すべて編集・追加・削除が可能
右側(備考)修正メモや確認事項を自由入力
右側(警告)信頼度が低い場合などの自動警告
フロー図FAX 受信 → OCR 読取 → 確認(いまここ)→ 受注変換 のステップ表示

シーン 3:初めての取引先からの FAX(テンプレート設定)

初めての取引先は書式(テンプレート)が未登録のため、信頼度が低くなりがちです。初回だけテンプレートを登録すれば、次回から高精度で自動読取されます。

操作手順

  1. テンプレート未登録の注文(信頼度が低い)の詳細画面を開く
  2. 詳細画面内の「テンプレート設定」ボタンをクリック
  3. テンプレートビルダー画面が別タブで開く(FAX 画像 URL が自動で渡される)
  4. テンプレートビルダーで FAX の書式(品目名や数量の位置)を指定して登録
  5. 登録完了後、同じ取引先からの次回 FAX は高精度で自動読取されます

画面URL(テンプレートビルダー): /app/fax-template-builder

テンプレートの有無による違い

状況信頼度の目安対応
テンプレートあり(常連取引先)80% 以上が多い自動承認。さっと確認するだけ
テンプレートなし(新規取引先)60% 未満になりやすい初回のみテンプレートを登録(約 5 分)

画面構成

サマリー帯(上部)

FAX 注文の全体状況が一目でわかる集計バーです。

項目意味
要確認まだ目視確認が済んでいない注文の件数。0 件になれば処理完了
明細行全注文の明細行の合計
承認済み承認済みで受注取込待ちの件数
差戻し差し戻された注文の件数
受注変換済み受注に変換済みの件数

絞り込みバー

項目説明
状態要目視確認 / 承認済み / 差戻し / 受注変換済みで絞り込み
取引先取引先名で検索(入力しながらリアルタイム絞り込み)
信頼度低信頼度のみ / 中以下で絞り込み
品目品目コードで検索

データ表(中央)

列名見方
状態要目視確認 / 承認済み / 差戻し / 受注変換済み
信頼度パーセント表示 + 色分け(緑/黄/赤)
FAX 取込番号FAX-XXXX-XXXXX 形式の管理番号
取引先FAX から読み取った注文元
受注日FAX に記載された注文日
品目コード・品名注文品目(複数品目はまとめて表示)
数量注文数量。信頼度が低い場合は黄色で強調
数量信頼度数量の読取信頼度(項目単位)
単価 / 合計額各品目の単価と注文全体の合計金額
出荷予定FAX に記載された納品希望日

ファンクションキー(下部)

キー機能
F3原本照合(詳細画面を開く)
F5受注取込(選択した注文を受注に変換)
F7削除(選択した注文を削除)
F8絞り込みリセット
F11一覧を最新状態に更新

操作手順

1. FAX アップロード(手動取込)

eFAX/FTP 自動取込のほか、手動で FAX 画像をアップロードすることも可能です。

  1. 画面上部の「FAX アップロード」ボタンをクリック
  2. FAX 画像ファイル(PNG、JPEG、TIFF、PDF)を選択
  3. OCR 処理を実行」をクリック
  4. OCR 処理が実行され、完了後に自動で詳細画面が開きます

2. 一括受注取込

  1. 一覧で対象の注文にチェックを入れる(ヘッダーのチェックで全選択も可能)
  2. F5 キーまたは「一括承認」をクリック
  3. 確認ダイアログで「はい」を選択
  4. 選択した注文がまとめて受注に変換されます

3. 一括削除

  1. 不要な注文(誤送信 FAX など)にチェックを入れる
  2. F7 キーまたは詳細画面の「削除」ボタンをクリック
  3. 確認ダイアログで「はい」を選択

受注 Hub との連携

受注 Hub の FAX タブ

FAX 受注ワークベンチで変換した注文は、受注 Hub にも統合されます。EC(楽天・Amazon・Yahoo!)、EDI、FAX のすべての受注を 1 画面で横断的に確認できます。

  • 受注 Hub で「FAX 取込」タブを選択すると、FAX 経由の受注だけを絞り込み表示
  • 「すべて」タブでは、全経路の注文を横断で確認

活用のヒント

  • 赤い行だけ見れば OK:信頼度 60% 未満の行は一覧で目立つように表示されます。この行だけ FAX 原本と照合すれば大丈夫です
  • ファンクションキーで高速操作:F3 で原本照合、F5 で受注取込、F7 で削除。キーボードだけで主要操作が完結します
  • 修正履歴:修正した内容がそのまま受注に反映されます。修正前の読取値も記録として残ります
  • テンプレートは一度だけ:取引先ごとの書式登録は初回のみ。2 回目以降は自動で高精度読取されます
  • Esc キー:詳細画面は Esc キーまたは画面外クリックで閉じることができます
  • デモモード:URL に ?demo=1 を付けると、サンプルデータで画面の動きを確認できます

もっと詳しく知りたいですか?

操作方法でお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください。ERPNext導入の専門家が直接サポートします。