FAX受注(FAX-OCRワークベンチ)
FAXで届く注文をOCRで自動読取し、信頼度に基づいて確認・修正したうえで受注伝票(Sales Order)に変換する操作方法を解説します。
概要
FAX受注ワークベンチ(FAX確認)は、eFAXやFTPフォルダから自動取込されたFAX注文を OCRで自動読取 し、目視確認のうえ受注伝票(Sales Order)に変換するカスタムページです。
読取結果には項目ごとに 信頼度(Confidence) が付与され、信頼度が高い注文は自動で承認済となるため、担当者は 信頼度が低い注文だけ を重点的に確認すれば済みます。
画面URL: /app/fax-ocr-quarantine

FAX受注が解決する3つの課題
| 今まで(手作業) | これから(自動読取) |
|---|---|
| FAXを見ながら1行ずつ手入力していた | FAXの文字をシステムが 自動で読み取って一覧表示 |
| 読み間違い・入力ミスが発生していた | 読取結果に 信頼度 が付くので 怪しい箇所だけ確認 すればOK |
| 取引先ごとに書式が違い確認に時間がかかった | 書式を1回登録すれば次回から 高精度で自動読取 |
全体の流れ
FAXが届いてから受注伝票になるまでの流れです。
FAX受信 --> 自動読取(OCR) --> 目視確認(赤だけ) --> 承認 --> 受注取込
| ステップ | やること | 所要時間 |
|---|---|---|
| FAX自動取込 | eFAX / FTPフォルダから自動でシステムに取り込まれ、OCR読取が実行される | 自動(約30秒) |
| 一覧で確認 | 読み取った注文が一覧に表示。要目視確認 の行だけ見ればOK | 1〜2分 |
| 原本と照合 | 信頼度が低い行をクリックし、FAX原本とOCR結果を 左右に並べて 確認・修正 | 必要に応じて |
| 承認・取込 | 「承認 → 確定」で承認後、「受注取込」ボタンでSales Orderに変換 | 10秒 |
シーン1: 常連取引先からのFAX(自動承認パターン)
テンプレート登録済みの常連取引先からのFAXは、信頼度85%以上 で自動的に承認済ステータスとなります。担当者が確認するのは一覧をさっと見るだけです。
やること
- FAX受注ワークベンチを開く
- サマリバーの 「要確認」が 0件 であることを確認
- 「承認済」の注文をチェックボックスで複数選択
- ファンクションキーバーの F5(受注取込) またはメニューの「一括承認」で一括変換

Before / After
| Before | After |
|---|---|
| 信頼できる注文も全件手作業で確認 | 信頼度85%以上は 自動承認。一覧でまとめて取込 |
| 1件ずつ受注伝票を手入力 | チェック → 一括取込で 数秒で完了 |
シーン2: 信頼度が低いFAX(照合パターン)
OCRの読取に不安がある項目は、信頼度 で色分けされます。赤い行だけFAX原本と照合すれば大丈夫です。
信頼度の3段階
| 信頼度 | 色 | 意味 | やること |
|---|---|---|---|
| 80%以上 | 緑 | 読取精度が高い | そのまま承認OK(85%以上は自動承認) |
| 60〜79% | 黄 | 少し不安がある | 念のためFAX原本と照合 |
| 60%未満 | 赤 | 不正確な可能性 | 必ず FAX原本で確認・修正 |

やること
- 一覧でステータスが 要目視確認 の行をクリック
- 詳細モーダルが開く(左: FAX原本画像、右: OCR読取結果)
- 左のFAX原本を見ながら、右側の赤い信頼度マークの項目を確認
- 間違いがあれば 入力欄を直接クリックして修正(修正箇所には編集マークが表示される)
- 明細行の追加・削除も可能(「+ 行を追加」ボタン)
- 修正完了後「修正保存」ボタンでサーバーに保存
- 内容が正しければ「承認 → 確定」ボタンを押す

詳細モーダルのレイアウト

| エリア | 内容 |
|---|---|
| 左ペイン(FAX原本画像) | FAX画像の表示。拡大・縮小・ドラッグ移動・PDFダウンロードが可能 |
| 右ペイン(ヘッダー情報) | 取引先名、注文日、納品希望日、FAX送信元。各項目に信頼度マーク付き |
| 右ペイン(明細行) | 品目コード、品名、数量、単価、金額。すべて編集・追加・削除が可能 |
| 右ペイン(備考) | 修正メモや確認事項を自由入力 |
| 右ペイン(警告) | 信頼度が低い場合など、システムからの自動警告を表示 |
| フロー図 | FAX受信 → OCR読取 → 確認(いまここ)→ 受注変換 のステップ表示 |
シーン3: 初めての取引先からのFAX(テンプレート設定)
初めての取引先は書式(テンプレート)が未登録のため、信頼度が低くなりがちです。初回だけテンプレートを登録 すれば、次回から高精度で自動読取されます。
やること
- テンプレート未登録の注文(信頼度が低い)の詳細モーダルを開く
- 詳細モーダル内の「テンプレート設定」ボタンをクリック
- テンプレートビルダー 画面が別タブで開く(FAX画像URLが自動でパラメータ連携される)
- テンプレートビルダーでFAXの書式(品目名や数量の位置)を指定して登録
- 登録完了後、同じ取引先からの次回FAXは高精度で自動読取される
画面URL(テンプレートビルダー): /app/fax-template-builder
テンプレートの有無による違い
| 状況 | 信頼度の目安 | 対応 |
|---|---|---|
| テンプレートあり(常連取引先) | 80%以上が多い | 自動承認。さっと確認するだけ |
| テンプレートなし(新規取引先) | 60%未満になりやすい | 初回のみテンプレートを登録(約5分) |
画面構成
サマリバー(上部)
FAX注文の全体状況が一目でわかる集計バーです。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 要確認 | まだ目視確認が済んでいない注文の件数。0件になれば処理完了 |
| 明細行 | 全注文の明細行の合計 |
| 承認済 | 承認済みで受注取込待ちの件数 |
| 差戻し | 差し戻された注文の件数 |
| 受注変換済 | Sales Orderに変換済みの件数 |
フィルタバー
| フィルタ | 説明 |
|---|---|
| ステータス | 要目視確認 / 承認済 / 差戻し / 受注変換済 で絞り込み |
| 取引先 | 取引先名で検索(入力しながらリアルタイム絞り込み) |
| 信頼度 | 低信頼度のみ / 中以下 で絞り込み |
| 品目 | 品目コードで検索 |
データテーブル(中央)
| 列名 | 見方 |
|---|---|
| ステータス | 要目視確認 / 承認済 / 差戻し / 受注変換済 |
| 信頼度 | パーセント表示 + 色分け(緑/黄/赤) |
| FAX取込番号 | FAX-XXXX-XXXXX 形式の管理番号 |
| 取引先 | FAXから読み取った注文元 |
| 受注日 | FAXに記載された注文日 |
| 品目コード・品名 | 注文品目(複数品目はrowspanでグループ化表示) |
| 数量 | 注文数量。信頼度が低い場合は黄色ハイライト |
| 数量信頼度 | 数量の読取信頼度(項目レベル) |
| 単価 / 合計額 | 各品目の単価と注文全体の合計金額 |
| 出荷予定 | FAXに記載された納品希望日 |
ファンクションキーバー(下部)
| キー | 機能 |
|---|---|
| F3 | 原本照合(詳細モーダルを開く) |
| F5 | 受注取込(選択した注文をSales Orderに変換) |
| F7 | 削除(選択した注文を削除) |
| F8 | フィルタリセット |
| F11 | 一覧を最新状態に更新 |
主な操作
1. FAXアップロード(手動取込)
eFAX/FTP自動取込のほか、手動でFAX画像をアップロードすることも可能です。
- 画面上部の「FAXアップロード」ボタンをクリック
- FAX画像ファイル(PNG, JPEG, TIFF, PDF)を選択
- 「OCR処理を実行」をクリック
- Cloud Vision APIでOCR処理が実行され、完了後に自動で詳細モーダルが開く
2. 一括受注取込
- 一覧で対象の注文にチェックを入れる(ヘッダーのチェックボックスで全選択も可能)
- F5キーまたはメニューの「一括承認」をクリック
- 確認ダイアログで「はい」を選択
- 選択した注文がまとめてSales Orderに変換される
3. 一括削除
- 不要な注文(誤送信FAXなど)にチェックを入れる
- F7キーまたは詳細モーダルの「削除」ボタンをクリック
- 確認ダイアログで「はい」を選択
受注ワークベンチとの連携

FAX受注ワークベンチで変換した注文は、受注ワークベンチ にも統合されます。EC(楽天・Amazon・Yahoo!)、EDI、FAXの全受注を1つの画面で横断的に確認できます。
- 受注ワークベンチで「FAX取込」タブを選択すると、FAX経由の受注だけを絞り込み表示
- 「全て」タブでは、全ソースの注文を横断的に確認
パンくずリスト(営業 > 受注ワークベンチ > FAX確認)から受注ワークベンチに戻ることもできます。
Tips
- 赤い行だけ見ればOK: 信頼度が60%未満の行はテーブル上で目立つように表示されます。この行だけFAX原本と照合すれば大丈夫です
- ファンクションキーで高速操作: F3で原本照合、F5で受注取込、F7で削除。キーボードだけで主要操作が完結します
- 修正履歴: 修正した内容がそのまま受注伝票に反映されます。修正前の読取値も記録として残ります
- テンプレートは一度だけ: 取引先ごとの書式登録は初回のみ。2回目以降は自動で高精度読取されます
- Escキー: 詳細モーダルはEscキーまたはオーバーレイクリックで閉じることができます
- デモモード: URLに
?demo=1を付けると、サンプルデータで画面の動きを確認できます