FAX受注(FAX-OCRワークベンチ)

FAXで届く注文をOCRで自動読取し、信頼度に基づいて確認・修正したうえで受注伝票(Sales Order)に変換する操作方法を解説します。

5分

概要

FAX受注ワークベンチ(FAX確認)は、eFAXやFTPフォルダから自動取込されたFAX注文を OCRで自動読取 し、目視確認のうえ受注伝票(Sales Order)に変換するカスタムページです。

読取結果には項目ごとに 信頼度(Confidence) が付与され、信頼度が高い注文は自動で承認済となるため、担当者は 信頼度が低い注文だけ を重点的に確認すれば済みます。

画面URL: /app/fax-ocr-quarantine

FAX受注ワークベンチ 一覧画面


FAX受注が解決する3つの課題

今まで(手作業)これから(自動読取)
FAXを見ながら1行ずつ手入力していたFAXの文字をシステムが 自動で読み取って一覧表示
読み間違い・入力ミスが発生していた読取結果に 信頼度 が付くので 怪しい箇所だけ確認 すればOK
取引先ごとに書式が違い確認に時間がかかった書式を1回登録すれば次回から 高精度で自動読取

全体の流れ

FAXが届いてから受注伝票になるまでの流れです。

FAX受信 --> 自動読取(OCR) --> 目視確認(赤だけ) --> 承認 --> 受注取込
ステップやること所要時間
FAX自動取込eFAX / FTPフォルダから自動でシステムに取り込まれ、OCR読取が実行される自動(約30秒)
一覧で確認読み取った注文が一覧に表示。要目視確認 の行だけ見ればOK1〜2分
原本と照合信頼度が低い行をクリックし、FAX原本とOCR結果を 左右に並べて 確認・修正必要に応じて
承認・取込「承認 → 確定」で承認後、「受注取込」ボタンでSales Orderに変換10秒

シーン1: 常連取引先からのFAX(自動承認パターン)

テンプレート登録済みの常連取引先からのFAXは、信頼度85%以上 で自動的に承認済ステータスとなります。担当者が確認するのは一覧をさっと見るだけです。

やること

  1. FAX受注ワークベンチを開く
  2. サマリバーの 「要確認」が 0件 であることを確認
  3. 「承認済」の注文をチェックボックスで複数選択
  4. ファンクションキーバーの F5(受注取込) またはメニューの「一括承認」で一括変換

自動確定・一括受注取込の操作

Before / After

BeforeAfter
信頼できる注文も全件手作業で確認信頼度85%以上は 自動承認。一覧でまとめて取込
1件ずつ受注伝票を手入力チェック → 一括取込で 数秒で完了

シーン2: 信頼度が低いFAX(照合パターン)

OCRの読取に不安がある項目は、信頼度 で色分けされます。赤い行だけFAX原本と照合すれば大丈夫です。

信頼度の3段階

信頼度意味やること
80%以上読取精度が高いそのまま承認OK(85%以上は自動承認)
60〜79%少し不安がある念のためFAX原本と照合
60%未満不正確な可能性必ず FAX原本で確認・修正

信頼度バーの表示例

やること

  1. 一覧でステータスが 要目視確認 の行をクリック
  2. 詳細モーダルが開く(左: FAX原本画像、右: OCR読取結果)
  3. 左のFAX原本を見ながら、右側の赤い信頼度マークの項目を確認
  4. 間違いがあれば 入力欄を直接クリックして修正(修正箇所には編集マークが表示される)
  5. 明細行の追加・削除も可能(「+ 行を追加」ボタン)
  6. 修正完了後「修正保存」ボタンでサーバーに保存
  7. 内容が正しければ「承認 → 確定」ボタンを押す

FAX原本との照合・修正操作

詳細モーダルのレイアウト

詳細画面(左: FAX原本, 右: OCR結果)

エリア内容
左ペイン(FAX原本画像)FAX画像の表示。拡大・縮小・ドラッグ移動・PDFダウンロードが可能
右ペイン(ヘッダー情報)取引先名、注文日、納品希望日、FAX送信元。各項目に信頼度マーク付き
右ペイン(明細行)品目コード、品名、数量、単価、金額。すべて編集・追加・削除が可能
右ペイン(備考)修正メモや確認事項を自由入力
右ペイン(警告)信頼度が低い場合など、システムからの自動警告を表示
フロー図FAX受信 → OCR読取 → 確認(いまここ)→ 受注変換 のステップ表示

シーン3: 初めての取引先からのFAX(テンプレート設定)

初めての取引先は書式(テンプレート)が未登録のため、信頼度が低くなりがちです。初回だけテンプレートを登録 すれば、次回から高精度で自動読取されます。

やること

  1. テンプレート未登録の注文(信頼度が低い)の詳細モーダルを開く
  2. 詳細モーダル内の「テンプレート設定」ボタンをクリック
  3. テンプレートビルダー 画面が別タブで開く(FAX画像URLが自動でパラメータ連携される)
  4. テンプレートビルダーでFAXの書式(品目名や数量の位置)を指定して登録
  5. 登録完了後、同じ取引先からの次回FAXは高精度で自動読取される

画面URL(テンプレートビルダー): /app/fax-template-builder

テンプレートの有無による違い

状況信頼度の目安対応
テンプレートあり(常連取引先)80%以上が多い自動承認。さっと確認するだけ
テンプレートなし(新規取引先)60%未満になりやすい初回のみテンプレートを登録(約5分)

画面構成

サマリバー(上部)

FAX注文の全体状況が一目でわかる集計バーです。

項目意味
要確認まだ目視確認が済んでいない注文の件数。0件になれば処理完了
明細行全注文の明細行の合計
承認済承認済みで受注取込待ちの件数
差戻し差し戻された注文の件数
受注変換済Sales Orderに変換済みの件数

フィルタバー

フィルタ説明
ステータス要目視確認 / 承認済 / 差戻し / 受注変換済 で絞り込み
取引先取引先名で検索(入力しながらリアルタイム絞り込み)
信頼度低信頼度のみ / 中以下 で絞り込み
品目品目コードで検索

データテーブル(中央)

列名見方
ステータス要目視確認 / 承認済 / 差戻し / 受注変換済
信頼度パーセント表示 + 色分け(緑/黄/赤)
FAX取込番号FAX-XXXX-XXXXX 形式の管理番号
取引先FAXから読み取った注文元
受注日FAXに記載された注文日
品目コード・品名注文品目(複数品目はrowspanでグループ化表示)
数量注文数量。信頼度が低い場合は黄色ハイライト
数量信頼度数量の読取信頼度(項目レベル)
単価 / 合計額各品目の単価と注文全体の合計金額
出荷予定FAXに記載された納品希望日

ファンクションキーバー(下部)

キー機能
F3原本照合(詳細モーダルを開く)
F5受注取込(選択した注文をSales Orderに変換)
F7削除(選択した注文を削除)
F8フィルタリセット
F11一覧を最新状態に更新

主な操作

1. FAXアップロード(手動取込)

eFAX/FTP自動取込のほか、手動でFAX画像をアップロードすることも可能です。

  1. 画面上部の「FAXアップロード」ボタンをクリック
  2. FAX画像ファイル(PNG, JPEG, TIFF, PDF)を選択
  3. OCR処理を実行」をクリック
  4. Cloud Vision APIでOCR処理が実行され、完了後に自動で詳細モーダルが開く

2. 一括受注取込

  1. 一覧で対象の注文にチェックを入れる(ヘッダーのチェックボックスで全選択も可能)
  2. F5キーまたはメニューの「一括承認」をクリック
  3. 確認ダイアログで「はい」を選択
  4. 選択した注文がまとめてSales Orderに変換される

3. 一括削除

  1. 不要な注文(誤送信FAXなど)にチェックを入れる
  2. F7キーまたは詳細モーダルの「削除」ボタンをクリック
  3. 確認ダイアログで「はい」を選択

受注ワークベンチとの連携

受注ワークベンチ FAXタブ

FAX受注ワークベンチで変換した注文は、受注ワークベンチ にも統合されます。EC(楽天・Amazon・Yahoo!)、EDI、FAXの全受注を1つの画面で横断的に確認できます。

  • 受注ワークベンチで「FAX取込」タブを選択すると、FAX経由の受注だけを絞り込み表示
  • 「全て」タブでは、全ソースの注文を横断的に確認

パンくずリスト(営業 > 受注ワークベンチ > FAX確認)から受注ワークベンチに戻ることもできます。


Tips

  • 赤い行だけ見ればOK: 信頼度が60%未満の行はテーブル上で目立つように表示されます。この行だけFAX原本と照合すれば大丈夫です
  • ファンクションキーで高速操作: F3で原本照合、F5で受注取込、F7で削除。キーボードだけで主要操作が完結します
  • 修正履歴: 修正した内容がそのまま受注伝票に反映されます。修正前の読取値も記録として残ります
  • テンプレートは一度だけ: 取引先ごとの書式登録は初回のみ。2回目以降は自動で高精度読取されます
  • Escキー: 詳細モーダルはEscキーまたはオーバーレイクリックで閉じることができます
  • デモモード: URLに ?demo=1 を付けると、サンプルデータで画面の動きを確認できます

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