需要予測の設定

ICS ハブ連携・リードタイム・Prophet 需要予測・EC 需要予測の 4 セクションで構成される管理画面の使い方。管理者・営業企画向けに、需要予測基盤の設定を解説します。

7分
最終更新: 2026年4月21日
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需要予測ProphetEC予測ICSハブリードタイム設定

関連記事 予測の仕組み全体は 需要予測(AI)、月間俯瞰は 需要カレンダー、精度の可視化は 予測精度ダッシュボード を参照。 本記事は管理者/営業企画向けの設定画面です。日常運用だけなら他記事で十分です。

この画面でできること

需要予測の設定は、需要予測システムの基盤となる設定画面です。システム全体で 1 つだけ存在する設定レコードで、以下の 4 つをまとめて管理します。

  • ICS ハブ連携:外部カレンダー(楽天 SALE / お歳暮など)の取込
  • リードタイム設定:製造/出荷/原材料調達の標準日数
  • Prophet 需要予測:長期予測(既定 90 日先)の有効化と対象商品グループ
  • EC 需要予測:EC チャネル向け短期予測の有効化とチューニング設定

画面URL: /app/demand-intelligence-settings

こんなときに使う

  • 初期導入時に ICS ハブ URL を本番用に書き換える
  • Prophet 需要予測を有効化する(既定は無効)
  • 製造・出荷・原材料調達のリードタイムを全社共通で設定する
  • EC 予測の**自動チューニング閾値(MAPE)**を自社実態に合わせる
  • 予測対象の商品グループを絞る

画面の全体像

画面は 4 つのセクションに分かれています。条件付きで表示されるフィールドもあるので、チェックを入れると関連項目が自動で現れます。

#セクション役割
1ICS ハブ連携外部カレンダーの URL・自動同期の設定
2リードタイム設定製造/出荷/原材料調達の標準日数
3Prophet 需要予測長期予測の有効化と対象商品グループ
4EC 需要予測EC チャネル向け短期予測と自動チューニング

セクション 1:ICS ハブ連携

外部の ICS カレンダーフィード(楽天 SALE / お歳暮など)を取り込んで、需要カレンダー に反映するための設定です。

項目内容既定値
ICS ハブ URL取込先の URLhttp://localhost:8000/calendar/demand-events.ics
自動同期定期的な取込を有効化無効
同期間隔(時間)自動同期の間隔24
最終同期日時直近の同期時刻(自動記録)
最終同期イベント数直近の取込件数(自動記録)
  • 「同期間隔」は「自動同期」を ON にしたときのみ表示されます
  • 初期値の localhost URL は本番環境で書き換えが必要です

ICS ハブ連携セクション — ICS ハブ URL、自動同期 ON、同期間隔 24 時間、右側に最終同期日時とイベント数を表示


セクション 2:リードタイム設定

製造・出荷・原材料調達のリードタイムを全社共通で指定します。受注進捗ボード や購買依頼の作成時に、この値が既定値として使われます。

項目内容既定値
製造リードタイム(日)製造にかかる標準日数3
出荷リードタイム(日)出荷にかかる標準日数2
原材料調達リードタイム(日)原材料の調達にかかる標準日数7
アラート事前通知日数納期が近づいたときに警告を出すタイミング3

セクション 3:Prophet 需要予測

Meta 社の Prophet ライブラリを使った長期予測(既定 90 日先)の制御です。

項目内容既定値
Prophet 予測を有効化長期予測を ON/OFF無効
予測期間(日)何日先まで予測するか90
予測対象商品グループ予測を走らせる商品グループ
  • 「Prophet 予測を有効化」を ON にしないと、下 2 項目は表示されません
  • 初回有効化時は学習に数分〜数十分かかります

セクション 4:EC 需要予測

EC チャネル(楽天/Amazon/Yahoo! など)向けの短期予測を、Prophet とは独立に制御します。

項目内容既定値
EC 予測を有効化EC 向け短期予測を ON/OFF無効
予測期間(日)何日先まで予測するか14
最小学習データ点数学習を始めるのに必要な最小データ数14
自動チューニング閾値(%)精度悪化を検知する MAPE の閾値30
  • 「EC 予測を有効化」を ON にしないと、下 3 項目は表示されません
  • 閾値を超えた品目は 予測精度ダッシュボード で自動チューニング対象になります

Prophet 需要予測と EC 需要予測のセクション — それぞれ有効化すると詳細項目が展開表示される


主な操作

1. 初期導入時のセットアップ

  1. 画面を開く(管理者権限が必要)
  2. ICS ハブ URL を本番用の URL に書き換え
  3. 自動同期を ON にし、同期間隔を 24 時間にする
  4. リードタイムを自社の実態に合わせて調整(例:製造 5 日/出荷 1 日/調達 14 日)
  5. Prophet 予測を有効化し、予測対象の商品グループを指定
  6. EC 予測を有効化(EC チャネルがある場合のみ)
  7. 保存

2. 年度更新(4 月初)

  1. ICS URL が変わっていないか確認
  2. 前年度の自動チューニング実績を 予測精度ダッシュボード で振り返り
  3. リードタイムが実績とズレていれば調整

3. 精度が悪化したときの対応

  1. 予測精度ダッシュボード で精度(MAPE)が高い品目を特定
  2. 自動チューニング閾値を下げて再チューニング頻度を上げる(例:30% → 20%)
  3. 最小学習データ点数を増やして学習の安定性を上げる
  4. 2 週間様子を見て再評価

4. 商品グループを絞って予測対象を限定する

  1. 「予測対象商品グループ」に対象グループを指定
  2. 該当グループ配下の品目だけが Prophet 学習の対象になる
  3. 不要な低頻度品目を除外することで計算コストが下がります

連動する画面

連動先役割
需要カレンダーICS ハブ URL から取り込んだイベントを表示
予測精度ダッシュボード閾値超過品目の自動チューニング対象を判定
受注 Hub 予測モードEC 需要予測値の元データ
購買依頼/製造指図リードタイム日数の参照先
商品グループマスタ予測対象商品グループの選択肢

権限

ロール権限
システム管理者作成・削除・メール・印刷・読取・共有・書込(すべて可能)
デモ閲覧者メール・読取・共有
デモ操作者メール・出力・印刷・読取・共有

通常の営業ユーザー・製造マネージャーは対象外です。管理者寄りの権限設計になっています。本記事は営業(sales)配下に置いていますが、実際の運用は管理者が担当するのが一般的です。

設定のハマりどころ:この画面にカスタム権限が追加されている場合、標準の権限設定は上書きされ、カスタム権限側のロールのみが有効になります。デモ環境では、この理由でシステム管理者でも画面が「見つかりません」になる事象が発生します。対策はカスタム権限に必要なロール(デモなら Demo User Role / System Manager)を追加し、キャッシュをクリアして再読込してください。


依存する前提条件

  • 商品グループマスタ(予測対象商品グループの選択肢として必要)
  • ICS ハブサーバ(外部フィードまたは社内 Flask サーバ)
  • Prophet(Python パッケージ、conda / pip で導入)
  • スケジューラ(自動同期・自動チューニングの実行基盤)

デモ環境での注意点

  • 初期値のままであることが多い(ICS URL が localhost、Prophet / EC 予測は無効)
  • 本番導入前には必ず 4 セクションすべてを確認してください
  • Prophet 有効化後は初回学習に数分〜数十分かかります
  • カスタム権限による権限の上書きに注意(「権限」セクションの「設定のハマりどころ」参照)

活用のヒント

  • 初期 2〜3 ヶ月は既定値で運用:自動チューニングが学習するのを待つ
  • 変更は 1 つずつ:複数パラメータを同時に変えると原因の切り分けが困難
  • 変更前後は精度ダッシュボードで比較を習慣化
  • ICS URL は HTTPS 必須:社内規程でも HTTPS のみ推奨
  • 同期頻度はほどほどに:1 日 1 回程度の同期で十分

よくある質問

Q: Prophet の詳細パラメータを直接編集できますか?

本設定画面では直接編集できません。Prophet の内部パラメータは自動チューニングが自動調整します。手動で固定値を与えたい場合は、開発側への実装追加依頼が必要です。

Q: 設定変更はいつ反映されますか?

即時反映されますが、実行中の予測ジョブには影響しません(次回実行から有効)。自動同期の設定変更は、次回スケジューラ起動時に反映されます。

Q: 変更履歴を見るには?

画面右上のバージョンタイムライン(⏱ アイコン)から、自動蓄積された変更履歴を確認できます。

Q: ICS ハブ URL を localhost のまま運用したら?

社内の Flask サーバが同じホストで動作している場合は localhost で正常動作します。ただしデモ環境や本番では、社内ネットワーク上の HTTPS エンドポイントを推奨します。

Q: この画面は管理者メニューに移動すべき?

内容は管理者寄りですが、運用主体が営業企画チームになるケースも多いことから、現時点では営業(sales)配下に置いて「上級者向け」と明示する構成にしています。


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