受注 Hub(EC / EDI / EOS / FAX / 手動 / 予測を横断)

EC・EDI・EOS・FAX・手動・予測の 7 モードを 1 画面で横断レビューできる受注ワークベンチ(サイドバー名: 受注 Hub)の使い方。モード切替・フィルタ・期間プリセット・2 行テーブル・ファンクションキー(F5 出荷通知 / F6 EDIログ / F7 キャンセル / F9 削除)・Prophet 需要予測統合までを解説します。

12分
最終更新: 2026年4月21日
中級
受注ECEDIEOSFAXProphet予測ワークベンチec-order-workbench

関連記事 単一チャネルの詳細操作は EDI 取込 / FAX 受注 / 個別受注入力 を参照。本画面はこれらを含む 全チャネルの受注を横断レビュー するための統合画面です。 受注後の進捗監視は 受注進捗ボード、需要予測の全体像は 需要予測(AI) へ。 営業全体の使い分けは 営業業務フロー を参照。

概要

受注 Hub(EC受注ワークベンチ)は、EC(楽天/Amazon/Yahoo!/MakeShop/GoQ CSV)・EDI・EOS・FAX・手動・予測7 モード を 1 画面で横断的にレビュー・処理できるワークベンチです。発注ワークベンチ と同じ 「purchase-workbench パターン」 で設計されており、モード切替・フィルタ・2 行テーブル・ファンクションキーによる一括操作が共通する使い心地です。

画面URL: /app/ec-order-workbench

受注 Hub 全景(モード切替 + フィルタ + 2 行テーブル + F キー)

こんなときに使う

  • 楽天・Amazon・Yahoo! 等 複数 EC からの注文を朝一で一括処理したい
  • EDI 取込ログを ログ単位 で開き、取引先別に受注状況をドリルダウンしたい
  • FAX 受注の信頼度が低い分だけを集中的に目視確認したい
  • 需要予測(Prophet)の値をチャネル別に セル範囲で一括調整 したい
  • 同じ画面で 手動起票 / 自動取込の混在受注 を横断監視したい

受注 Hub と他チャネル別画面の関係

入力経路一次起票の主画面本画面でできること
EC(API/CSV)EC 管理画面や自動取込モール別フィルタ・出荷通知 (F5)
EDIEDI 取込EDI ログ単位のドリルダウン (F6)
EOSEOS 取込(社内運用)取引先フィルタ・横断確認
FAXFAX 受注 / /app/fax-ocr-quarantine信頼度バッジ確認・隔離確認へ遷移
手動個別受注入力手入力受注の横断レビュー
予測(本画面で登録)Prophet 予測をチャネル別に編集
すべて全モード横断表示

画面構成

1. モード切替(画面上部)

7 モードを横並びで切り替えます。UI 上は EC / EDI / EOS / FAX / 手動 / すべて / 予測 が区切り線(ec-mode-separator)で 2 グループに分かれて表示されます。

モード内部キー対象
EC取込ec楽天・Amazon・Yahoo!・MakeShop・GoQ CSV
EDI取込ediEDI ファイル(CSV/Excel)取込済の受注
EOSeosEOS 発注取込済の受注
FAXfaxFAX OCR 起票の受注
手動manual手入力受注(個別受注入力 等)
すべてall上記 5 モードを横断
予測forecast需要予測(Prophet)入力モード

モード切替タブ(EC / EDI / EOS / FAX / 手動 / すべて / 予測)

2. フィルタバー

モードによって有効なフィルタが動的に切り替わります。

フィルタECEDIEOSFAX手動すべて予測
モール(rakuten / amazon / yahoo / makeshop / goq_csv)
取引先(customer)
EDI ログ(edi_log)
日付基準(transaction_date / delivery_date
期間プリセット(今日 / 今週 / 先週 / 今月 / 先月)

3. Log Info Bar

URL に ?log=EDI-LOG-XXX を付けてアクセスすると、該当ログに紐づく受注のみに絞り込んだ状態で起動し、画面上部に Log Info Bar が表示されます。EDI 取込エラーの個別調査に有効です。

4. Summary Bar(サマリ帯)

選択モード / フィルタ条件に該当する受注の 件数・合計金額 を常時表示。モード切替・フィルタ変更で即時更新されます。

5. 2 行表示テーブル

受注一覧は Primary 行(主要情報) + Secondary 行(詳細) の 2 行構造で表示されます。画面幅を取らずに必要十分な情報量が見えるよう設計されています。

  • Primary: 受注番号 / 顧客 / 金額 / ステータス / 取込源
  • Secondary: 明細数 / 納期 / メモ / エラーハイライト

行左のチェックボックスで複数選択し、ファンクションキーで一括操作します。

6. Function Key Bar & Action Buttons

モードに応じて表示される F キーが切り替わります(後述「ファンクションキー」セクション参照)。

7. Forecast CTA カード(予測モード時のみ)

予測モードを選ぶと、画面上部に需要予測登録への案内カードが表示され、Prophet 連携の説明と入力画面への遷移が案内されます。


ファンクションキー

実装で確認されている F キーは以下のとおりです。モードによって有効・無効が変わります。

キー操作有効モード対応 API
F5出荷通知(EC モール側に push)EC のみpush_shipment_notification
F6EDI ログを開くEDI のみ
F7キャンセル全モードcancel_ec_order
F9削除全モードdelete_ec_orders

Tip: F5実 EC API を叩いて モール側に発送通知を送る操作です。デモ環境で押すと実際に通知されるリスクがあるため、撮影や検証時は 1 度きりの操作に留める?demo=1 でデモモードに切り替えてください。

(実装ヘッダコメントには F2 / F3 / F8 / F11 の記述もありますが、現時点では上記 4 つが主要キーとして動作確認されています。)


主な操作

1. EC モード:朝一の受注取込レビュー

  1. 画面上部で EC モードに切替
  2. フィルタで モール を選択(例: 楽天)、期間プリセットで 今日
  3. 一覧で昨夜〜朝の受注を確認
  4. 必要なら 複数選択 → F5 で一括出荷通知
  5. 問題がある行は F7 でキャンセル

EC 管理画面から取得した CSV を手動で取り込む場合のダイアログ例:

CSV 取込ダイアログ

EC 商品 SKU と自社 Item の対応関係は EC 品目マッピング(/app/ec-item-mapping、Phase 2 記事化予定)で管理します。受注 Hub からも未マッピング行の特定と補正が可能です。

品目マッピング関連 UI

2. EDI モード:ログ単位のドリルダウン

  1. EDI モードに切替
  2. 画面上部フィルタで EDI ログ を選択(edi_log フィールド)
  3. またはブックマーク URL /app/ec-order-workbench?mode=edi&log=EDI-LOG-XXX から直接起動
  4. Log Info Bar で取込元ログの詳細を確認
  5. 問題行は F6 で EDI ログ全文を開いて原因調査

3. FAX モード:信頼度の低い案件の確認

  1. FAX モードに切替
  2. overall_confidence が低い案件は Secondary 行で 赤・黄バッジ が表示される
  3. 行をクリックで /app/fax-ocr-quarantineFAX 受注 の隔離画面)へ遷移
  4. 目視確認後、隔離画面で承認 or 差戻し

4. 手動モード:手入力受注の俯瞰

  1. 手動 モードに切替
  2. 期間プリセットで 今週 or 今月を選択
  3. 個別受注入力 で入力された受注が並ぶ
  4. 重複や入力ミスの有無を俯瞰

5. すべてモード:全チャネル横断レビュー

  1. すべて モードに切替
  2. 取込源カラムでチャネル別に色分け表示
  3. 同一顧客が複数チャネル(EC + EDI 等)で注文している場合の突合に有効
  4. ここからのキャンセル (F7) / 削除 (F9) は 全モード共通動作

同一顧客から短時間に複数注文が入った場合のまとめ処理候補:

重複検知・まとめ処理

取り込んだ受注は Sales Order として保存されます。受注変換確認の表示例:

Sales Order 変換の確認画面

6. 予測モード:Prophet 予測のセル範囲編集

予測モードは EC / EDI 等の受注レビューとは別系統で、需要予測の手動調整 を行う UI です。

  1. 画面上部で 予測 モードに切替
  2. Forecast CTA カード経由で入力画面へ
  3. チャネル別・品目別に Prophet が予測した数量がグリッド表示
  4. セル範囲選択(mousedown → mousemove → mouseup、Excel 的操作)
  5. 上部の 一括調整ボタン(+5% / +10% / -10% / カスタム% 等)で選択セルに反映
  6. 個別のセルはダブルクリックで直接編集
  7. 保存すると Demand Forecast DocType に登録され、需要カレンダー / 予測精度ダッシュボード(Phase 2)でも参照可能

URL パラメータ連携

本画面はいくつかの URL パラメータを受け付け、特定のコンテキストで直接起動できます。

パラメータ効果
modeモードを指定?mode=edi
logEDI ログ単位で絞り込み?mode=edi&log=EDI-LOG-20260421-0001
demoデモモード?demo=1(EC API 呼び出しを抑制し、モックデータで動作)

EDI 取込エラーの Slack 通知等から ログ単位の直リンク を貼っておくと、担当者は 1 クリックで該当ログの受注レビュー画面に到達できます。


扱う DocType

DocType役割
Sales Order(標準)取込結果の受注本体
Sales Order Item(標準)受注明細
EDI Import Log(カスタム)EDI モードの取込ログ
FAX Order / FAX OCR Result(カスタム)FAX モードの OCR 結果
Demand Forecast(カスタム)予測モードの登録先

取込源識別のために、Sales Order にはカスタムフィールド(custom_source_mode = ec/edi/eos/fax/manual、custom_mall_type = rakuten/amazon/… 等)が付与される想定です。


ロールと権限

ロール権限
All(全ログインユーザ)画面閲覧
Sales User受注確認・明細参照
Sales Manager出荷通知 (F5)・一括操作
System Manager / Demo Operatorキャンセル (F7) / 削除 (F9) などの書込 / 削除操作

補足: page role として All が付与されているため、ログイン済みであれば誰でも画面に入れます。実操作(F5/F7/F9)は Sales Order の権限に依存します。


設定依存

EC モード

  • EC Settings DocType — EC プラットフォーム接続情報(API キー / CSV ルール)
  • EC Item Mapping DocType — EC 商品コード ↔ 社内 Item のマッピング
  • EC CSV Compare — CSV フォーマットの照合ルール

EDI モード

  • EDI Import / EDI Import Log / EDI Connector Log DocType
  • EDI 取引先ごとのマッピング設定

FAX モード

  • FAX Template Builder でテンプレート登録
  • FAX OCR Quarantine で信頼度閾値設定

予測モード

  • Demand Intelligence Settings DocType(Prophet パラメータ)
  • チャネル / 品目マスタの分類
  • Prophet(Python ライブラリ)のインストール必要

関連 Settings 画面は Phase 2 で個別記事化予定です。


デモ環境の注意点

  • EC デモ受注: 楽天 / Amazon / Yahoo! 等の Sales Order が少数だとサマリバーが空に近い表示になります。WSL 側で モール別 10 件ずつ程度のシード投入 を依頼済みの場合があります
  • EDI ログ: デモ環境に EDI Import Log が 1 件以上必要
  • FAX: ?demo=1 モードで DEMO_FAX_ITEMS 配列のサンプル表示が有効
  • Prophet: Python パッケージ未導入だと予測モードがエラー表示になる可能性
  • 出荷通知 F5: 実 EC API を叩くため、デモ環境では 撮影時に 1 度だけ押す or ?demo=1 で呼び出しを抑止

挙動の注意点

  • モード切替でフィルタが一部リセット: EC → EDI に切替えると mall_type フィルタは無効になり、customer フィルタが表示される
  • URL パラメータでブックマーク可能: モード + ログの組み合わせで URL が変化するため、よく使う絞り込みはブックマーク推奨
  • demo モード: ?demo=1 で API 呼び出しを抑止(本番データ汚染の防止)
  • 出荷通知の冪等性(idempotency): 同じ Sales Order に対して F5 を複数回押したときの挙動は要注意。撮影時は 1 度のみ押下 が無難
  • FAX 信頼度バッジ: overall_confidence が低い FAX は赤・黄で警告表示(42 点・85 点のような数値付き)
  • Prophet セル範囲選択: Excel 的なドラッグ選択 UI。キーボードショートカットは未実装で マウス操作が中心

Tips

  • 朝一ルーチン: EC モード × 「今日」プリセット → Summary Bar で件数確認 → 全選択 → F5 出荷通知、という 30 秒ルーチンが成立する
  • EDI ログ URL 化: Slack 通知メッセージに ?mode=edi&log=EDI-LOG-XXX の URL を入れておくと、担当者のクリック 1 発で該当ログに到達
  • すべてモードで重複検知: 同一顧客の EC + EDI 同時注文は すべてモードで見ると気付きやすい
  • demo=1 でのリハーサル: 新メンバーの教育時は ?demo=1 で出荷通知ボタンを安全に押して挙動を学ばせる
  • Prophet 調整は小刻みに: 一括で大きく動かすよりも、+5% / -5% の小刻みな調整を繰り返して実績に合わせていくのが精度向上の近道

よくある質問

Q: F5(出荷通知)をうっかり複数回押してしまいました

出荷通知の冪等性は EC プラットフォーム側の実装に依存します。楽天・Amazon は重複通知を警告ログに残しつつ冪等処理する傾向ですが、MakeShop / GoQ では未確認です。念のため各 EC 管理画面で通知状態を確認 してください。

Q: EDI ログ単位で開いたはずが受注が表示されません

以下のいずれかに該当します。

  • 取込元ログが 処理済み ではなく エラー で止まっている → EDI ログ画面で原因確認
  • 期間プリセットが合っていない → 「今日」で起動していても受注日が数日前の場合あり
  • customer フィルタが残っている → フィルタクリア

Q: 予測モードの数値が自動で埋まりません

Prophet パッケージが未インストールか、Demand Intelligence Settings が未設定の可能性があります。管理者に 需要予測(AI)需要予測の設定(Phase 2 記事化予定)の整備を依頼してください。

Q: 出荷通知を送らずに Sales Order を Submit したい

F5 を押さずに Sales Order を直接 Submit する運用でも問題ありません。ただし EC モールが「出荷済み」ステータスを受け取れないため、顧客向けの発送通知メールが EC 側から送られない ので注意。送りたい場合は F5 を実行してください。

Q: FAX モードで「赤」のバッジは全件確認すべき?

はい。FAX OCR の信頼度(overall_confidence)が低い行は文字誤読の可能性が高いため、赤 = 必ず目視黄 = 念のため確認 という運用が推奨です。緑は自動承認に回して問題ありません。

Q: すべてモードで一括キャンセル (F7) すると全モード分が消えますか?

はい、チェックボックスで選択した行に対して無条件で実行されます。モード単位ではなく行単位 のキャンセルなので、誤操作を避けるためにチェック前のフィルタ絞り込みを丁寧に行ってください。


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